FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

FX・CFD・証券取引・外国為替のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > 外貨投資 転ばぬ先の智慧 > 第582回 指標結果への感応度が高まるドル/円
外貨投資 転ばぬ先の智慧

最新の記事

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

第582回 指標結果への感応度が高まるドル/円

2017年05月29日

 先週は、24日(日本時間の25日未明)に発表されたFOMC議事録に「景気減速が一過性であるという証拠を待つのが賢明」との文言があったことに市場が一時敏感に反応する場面がありました。振り返れば、5月3日に発表されたFOMC後の声明に「1―3月期の景気減速は一過性の可能性が高い」との文言があったことを受け、その後一旦はドル買い安心感が拡がる局面もあったわけです。しかし、後に公表された議事録の内容はFOMC声明から受けた印象よりもやや弱めでした。

 議事録の内容がドル買い材料になり得ると見込んでいた市場では、発表前にドル/円が一時112円台まで買い直される場面も見られていましたが、発表後には一旦111円台半ばあたりまで下押し。その後、あらためて111.95円あたりまで値を戻したものの上値は重いまま…。26日には英総選挙絡みの弱気材料が飛び出したことでポンドが急落し、連れてドル/円もダラダラと111円割れの水準まで売り込まれる場面がありました。

 思えば、米6月利上げ期待の高まりもあって5月上旬にはドル/円が一時114円台を回復する場面もありました。ところが、後に件のロシアゲート騒動が持ち上がってドル/円は大幅に値を下げることとなり、110円台前半でようやく下げ渋ってある程度は持ち直すかと思われていた矢先、今度はFOMC議事録の内容や英総選挙などに絡む弱気材料が飛び出すという有様です。まさに、このところのドル/円は「一難去ってまた一難、去ったその後にもう一難」といった状況に見舞われていると言えます。

 当面、注目しておかねばならない材料は実に様々ですが、まず先週26日のポンド急落は英調査会社ユーガブによる世論調査において「メイ首相が率いる与党保守党の支持率が最大野党労働党の支持率に急接近した」ことが背景にありました。
 これは、保守党の選挙公約に社会保障負担の増加が盛り込まれたことはもちろんのことながら、やはり英中部マンチェスターで発生した爆弾テロ事件の影響も大きかったものと推察されます。その意味で当面は、爆弾テロ事件の動揺が時間の経過とともに徐々に沈静化し、一段のポンド安に歯止めがかかるかどうかを見定めて行くことが肝要でしょう。
 また、北朝鮮が昨日(28日)迎撃ミサイルの発射実験、本日(29日)も朝方に弾道ミサイルの発射実験を断行したことで、足下の市場にも一定の警戒感が拡がっています。この点については、以前から予想・警戒されていたことに加えて、最近は北朝鮮リスクに対する市場の耐性も強まっているということを考え併せれば、過度に悲観材料視する必要もないように思われます。

 とどのつまり、最大の注目材料はやはり今週発表が相次ぐ米国経済指標の結果ということになります。FRBが「証拠を待つ」としている以上、市場は其々の結果の良し悪しに振らされる可能性が高いと見ておかざるを得ません。その点、先週26日に発表された米1―3月期GDP・改定値が速報値と事前予想を上回る好結果となった点は一つ見逃せないものと言えるでしょう。
 言うまでもなく、今週2日に発表される5月の米雇用統計は最も注目度が高く、その結果によってドル/円が一目均衡表の日足「雲」上限を再び上抜けることができるかどうか、はたまた日足「雲」下限が位置する110円処や月足「雲」上限が位置する109.50円処を試すような展開となるのかどうか、しっかりと見定めることが今週は極めて重要になるものと思われます。
(05/29 09:50)

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。

コラム一覧

鈴木郁雄の実践トレーディング 外国為替古今東西 行天豊雄 外貨投資 転ばぬ先の智慧 田嶋智太郎
市場養生訓 小口幸伸
為替大観 小池正一郎
為替の話・トレンドを掴め! 木村佳子
武市のなぜなにFX 武市佳史

FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引および証券取引に関するご注意

パートナーズFX、パートナーズFXnanoおよびCFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格とには差額(スプレッド)があります。

取引手数料は無料です。ただしパートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの受渡取引に限り、1通貨単位あたり0.10円の手数料をいただきます。

パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの証拠金は、取引の額の4%の額と、金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額のうちいずれか大きい額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。

CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。 国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.7%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,700円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会

このページの先頭へ

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > 外貨投資 転ばぬ先の智慧 > 第582回 指標結果への感応度が高まるドル/円