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外貨投資 転ばぬ先の智慧

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第587回 クロス円全般に強気の流れが続く…

2017年07月03日

 先週は、27日に行われたECB年次フォーラムでのドラギ総裁によるスピーチの内容を受け、独債をはじめとする欧州債の利回りが全般に急上昇。連れて米債利回りも強含みで推移したことから、クロス円主導気味でドル/円も一定の上値を試す展開となった。
 週末30日は月末でもあり、まず気になったのはドル/円の月足が終値で一目均衡表の月足「雲」上限よりも上方の位置に留まったかどうかだが、月足「雲」上限が111.40円処に位置しているのに対して終値は112.40円となり、6月も月足・終値では「雲」上限よりも上方に居留まることとなった。周知のとおり、月中には一時108.80円まで下押す場面もあったわけだが、結局、最後の最後には辻褄を合わせる格好となったわけだ。

 次に週足でドル/円を見ると、先週は3週連続の陽線引けとなり、この6月を通じてドル/円は週足「雲」上限をクリアに上抜ける強気の展開を続けた。週中には一時112.93円まで上値を伸ばし、一旦は31週線を試すような動きも見られている。今週は、場合により31週線(現在は112.95円)を上抜けるかどうか、すなわち113円台に乗せるかどうかが焦点となる可能性も大いにあろう。
 なお、日足では先週のドル/円が週を通じて日足「雲」をクリアに上抜ける動きとなった点が印象的であった。同時に日足の「遅行線」が日々線を上抜けることにもなり、足下では強気の流れが徐々に強まっている。このまま113円台に乗せてくる流れとなれば、まずは3/10高値と5/10高値を結ぶレジスランスラインを上抜けるかどうかが注目され、仮に同ラインを上抜けてくるようであれば、もはや5/10高値=114.37円処が視野に入ってくるようになってもおかしくないものと見られる。

 一方で、先週はユーロ/ドルがやけに大きく値を上げる展開となったことが目についた。
 前述した27日のドラギECB総裁によるスピーチを受けて、またも(6月8日にECB理事会が行われる前もそうであったように)市場は「ECBは直ちに出口戦略を本格化させる」との思惑を強めた模様だが…こうした市場の反応に対して筆者は個人的にかなりの違和感を抱いた。実際、翌28日には一部報道が関係筋の話として「前日のドラギ総裁の発言について、ECBは市場が判断を誤ったと見ている」と伝えたが、一旦ユーロ買いに傾いた市場はそうした声をほとんど無視。結局、1.1400ドル台に乗せるまで、市場はひたすらにユーロを買い上げた。
 これまでECBが「出口」への取り組みを急がない理由の一つは欧州政治リスクへの警戒であったが、それはマクロン仏大統領の活躍によって確かに「ほぼ払しょくされた」と言っていいだろう。しかし、ドラギ総裁も今回「インフレ軌道の重しとなっている要素はまだある」と述べていたように、いまだ域内のインフレ率は低調なままである。また、つい最近もイタリアの銀行が2行破たんしており、同国の景気低迷ぶりは明らかである。
 そもそも、今以上にユーロ高が進行すれば立ち直りかけていた域内経済にとって大きなダメージとなるだろうし、いずれはユーロ高自体が“インフレ軌道の重し”となる。つまり、過度なユーロ高の進行は結果的にユーロの弱気材料につながって行くわけだ。

 見れば、ユーロ/ドルの先週高値(1.1445ドル)近辺には2015年8月高値と2016年5月高値を結ぶレジスタンスラインが延びてきており、当座は同水準付近で上値を押さえられる可能性もあると見られる。実際、先週30日は同水準を超えることができず、しばらく押さえられ続けると市場が失望の反応を強める可能性もあり、一応はユーロ/ドルの調整リスクに対する警戒もしておきたい。
(07/03 09:15)

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プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。

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