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外貨投資 転ばぬ先の智慧

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第597回 ドル/円急上昇で目先は上げ一服の可能性も…

2017年09月25日

 少し振り返れば、9月9日の「北朝鮮建国記念日」を境にして、市場全体のムードはリスクオフからリスクオンへと大きく変化した。
 NYダウ平均は先週20日まで9営業日続伸し、7営業日連続で史上最高値を更新。日経平均株価は、先週19日に続いて21日にも年初来高値を更新し、一時的にも2万0500円近くまで上値を伸ばした。一方、今月初旬(8日)に一時107.32円まで下押す場面もあったドル/円は先週21日に一時112.72円まで上値を伸ばす場面もあった。
 2週間で5円以上も円安方向に振れたわけであるから、当然、目先的な高値警戒感は募りやすい。よって、さすがに先週末にかけてはドル高・円安の流れがやや失速気味となる場面も見られた。例によって北朝鮮リスクへの警戒が一時的に強まる場面もあったし、もともとスピード調整がそろそろ必要となりそうな日柄でもあった。

 やはり、大きかったのは先週19-20日に行われたFOMCの結果である。10月からバランスシートの規模縮小をスタートさせることは事前に織り込み済みであったものの、声明内容や参加メンバーらの経済&金利見通し、イエレンFRB議長の会見内容などを含め、全体のトーンが事前の市場の想定よりもタカ派的であった。
 ことに、参加メンバーらによる金利見通しで、16人中12人が年内少なくともあと一回の利上げが必要との認識を示したことは特筆しておくべきであろう。2015年12月以降に行われている利上げは、あくまで金融政策正常化に向けたプロセスに過ぎず、その段階にあっては足元のインフレ率がやや低調であったとしてもさして大きな障害にはならないということを、市場は今あらためて認識させられている。そして、少々誤っていた認識が正されて行くのと同時に、誤って売られ過ぎていたドルが徐々に買い戻されている。
 これまで、米大統領の政策運営能力に対する疑義や北朝鮮リスクがドルの失望売りやリスク回避の円買いを誘っていたことは紛れもないが、それにしても米・日が現在置かれた様々な状況を考えれば、ドル/円の107円台などというのは「どうかしている」としか個人的には思えない。
 幸い、北朝鮮リスクに対する市場の反応は、一頃に比べれば「だいぶ落ち着いてきた(いい加減慣れてきた)」と言える。22日には金正恩委員長が直々に「史上最高の超強硬対応措置の断行を」などと非常に“子どもじみた”セリフを口にしていたが、よく聴けば「慎重に考慮する」とのことであった。そう言えば、あのグアム周辺への包囲射撃の作戦案についても「慎重に検討する」として、結局、グアム方面へのミサイル発射は見送られた。実のところ、同委員長は“とっても慎重な”タイプであるらしい。

 とまれ、ここ2週間ほどのリバウンドでドル/円は、まず一目均衡表の週足「雲」下限と62週線、引き続いて31週線と週足「雲」上限を次々に突破した。また、日足ベースでは89日線や日足「雲」(下限・上限)を一気に上抜け、足下では200日線が位置するところとの攻防になっている。
 9月8日に年初来安値を一旦更新したことから、ここであらためて計算し直すと、昨年12月18日高値(=118.67円)から年初来安値(=107.32円)までの下げに対する50%戻しは112.98円、61.8%戻しは114.32円となる。少し大まかに言えば、目先的な調整一巡後に200日線を明確に上抜け、そのまま113円台にすんなり乗せる展開となれば、いずれは5月高値(=114.37円)や7月高値(=114.49円)も視野に入ってくるということになろう。なお、仮に114円台が意識されるような展開になれば、月足ではこれまで上値抵抗となっていた31カ月線をあらためて上抜ける可能性も高まってくる。さらに、対ユーロでもドルの価値復活となれば、一段とドル・円の上方視界も開けてくると思われる。
(9月25日 09:40)

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プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。

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