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第610回 やけに強い!?ドル売りの流れ

2018年01月15日

 先週は、主に日銀による政策方針変更の可能性に関わる市場トークでドル/円が一貫して値を下げる展開となった。
 周知のとおり、先週9日に行われた日銀による超長期債(残存期間10-25年)を対象とした国債買い入れのオペでは「オファー額が前回から0.5%減った」というだけで、市場の一部に衝撃が走った。某アナリストによれば「これは日銀の政策変更が今後1年以内に実現することを示唆している可能性もある」とのこと。筆者には、とてもそうは思えないのだが、そうした見方に市場が反応してしまったことは事実であるから仕方がない。
 また、週末12日には日本経済新聞が「22、23日に開かれる日銀の金融政策決定会合では、2018年度の経済成長率の見通しが引き上げられる。世界経済が好調で輸出が伸びているほか、設備投資などの内需も堅調に推移していることを反映」などと報じ、またも市場は過剰反応した。
「成長見通しの引き上げを受けて、日銀が出口戦略への姿勢を示すのではないか」などという市場トークが円買いを誘ったようであるが、それも少々飛躍し過ぎであろうと筆者は考える。実際、話題となった日経電子版の記事には「昨年11月の消費者物価指数(CPI)の上昇率は値動きの激しい生鮮食品を除くベースで0.9%と、日銀が目指す2%の物価安定目標には遠い」との記載もあった。もはや黒田日銀総裁もCPIのレベルそのものには以前ほどのこだわりはないものと思われるが、それにしても現状はレベルが低すぎる。

 結局、ドル/円は先週8日の高値=113.38円から週末に向けて下げ続け、12日には一時111円割れの水準を垣間見た。ショートでひと回転させたかった目先筋にとっては、それなりに十分な値幅が取れる展開であったと言えるのではないか。
 週明けの本日(15日)もドル/円が111円割れを試す展開は続いているが、111円割れのところでは11月27日安値=110.83円に顔合わせする格好となり、そろそろ一旦は下げ止まってもおかしくない状況になってきていると思われる。
 周知のとおり、ドル円の111円前後の水準というのは昨年9月4日安値から11月6日高値までの戻りの半値押しにあたり、言うなれば昨年3月下旬以降に形成されていたフラット型の保ち合いレンジの“中間”である。
そこは一つの重要な節目と考えられ、ここで持ち堪えられないようであれば、前述した保ち合いレンジを上放れるとの期待は大きく後退することとなる。日銀による「出口」への歩み寄りを警戒した動きが主であるとすれば、少なくとも日銀金融政策決定会合の日程を通過するまでは基本的に円強含みの展開が続くと考えておく必要もあろう。個人的には日銀の政策方針に今後もなお変わりはないと見ており、このところの市場の反応は少々神経質に過ぎると見ているが、果たしてどうか。

 もちろん、目下はドル安になびきやすいムードとなっている点も否定はできない。ことにユーロ/ドルが戻りを試す動きはより堅調なものとなってきており、先週末12日はNY終わりに向けて昨年9月8日高値をクリアに上抜ける動きが強まり、その日の日足ロウソクは久方ぶりに長い陽線を描くこととなった。
 結果として、足下でユーロ/ドルの月足ロウソクが62カ月線を上抜ける格好となってきていることは要注目であるが、より肝心なのは月足・終値であることも心得ておきたい。また、現在1.2424ドルの水準に控える一目均衡表の月足「雲」上限の水準は、より強い上値抵抗として目の前に立ちはだかる可能性が高いと見られる。
 ECBが「出口」に向かう可能性やドイツで連立政権樹立のための協議が進んでいることには一定の評価があってもいいが、ドルにさほどの売り材料があるわけでもなく、足下の動きは相当な危うさを孕んでいると思われてならない。
(01月15日 10:20)


※当コラムは毎週月曜日の更新です(月曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。

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