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第620回 新年度入りで日本株やドル/円には上値余地!?

2018年04月02日

 先週末明らかにされた3月27日時点でのシカゴ通貨先物取引市場における大口投機家の円買い売り越し玉は、なんと3668枚にまで急減していた。2週前(3月13日)が8万枚弱であったことを考えれば、驚きのハイペースと言っていいだろう。
 やはり、先週末つまり3月末に向かう時間帯のなかでは決算期末であるがゆえの円買い・ドル売りや株売りも物理的に出てきやすかったということなのであろう。むろん、そういった可能性があること自体はこの時期、毎年のように取り沙汰されるのだが、今年ほどハッキリと出たことは過去にあまりなかったように思う。
 それも、ひとえに米国を中心とした世界経済のパラダイムシフトが目の前で生じていることを背景としているからであろう。大掴みに言えば、景気拡大の傾向が強まってきたことで長らく続いた“債券バブル”の状態がようやく解消に向かうなか、値下がりする米国債を大量に保有する本邦機関投資家は期末に向けて比較的大規模に損切りを決行するしかなかった。その結果ドル売りも膨らんだし、日本株の益出しも盛んになった。

 そんな3月期末をついに通過し、もはや本日(2日)から名実ともに新年度営業がスタートした。米・日株価やドルなどが底入れから反発に向かい展開を大いに期待したい。
 やはり、4月は世界の株式相場が全体に強含みの展開になりやすいといった印象がある。日本の機関投資家や事業会社が新年度入りに伴って新たに投資をスタートさせるということもあるし、その点については海外投資家も重々承知している。
 東証によれば、海外投資家は3月第3週に日本の株式先物を9週ぶりに買い越したとされるが、それは一種の逆張り行動と言えるだろう。新年度入りの時期から少し前倒しで動き始めたということである。結果、株式先物価格が強含みの推移を続ければ、相前後して現物株にも買いの手を入れざるを得なくなる。
 米国市場におけるハイテクセクターの下げもとりあえずは一服した模様で、それを好感した先週30日の東京市場でも半導体関連株などが持ち直す動きを見せた。アマゾン・ドット・コムに対するトランプ攻撃にしても、所詮は中間選挙対策の一環としての人気取りに過ぎないことは見え見えで、確かに米IT企業にも「暗部」があるということは事実であろうが、その将来をも根こそぎ否定するというのは行き過ぎと思われる。同じ人気取り策として仕掛けられた中国との貿易摩擦にしても、これから2カ月で適当な“政治的落とし処”を見出し、そこに落ち着いて行くものと見ておけばいいだろう。

 足下では、ドル/円が先週28日に21日線を上抜け、30日の週末終値でも21日線を終わり込まずに推移することとなった。年初来長らくクリアに上抜けることができなかった21日線だけに、当面は同線が下値サポートとして機能するものと見られる。
 さらに107円台に日足の終値で乗せるなど反発の気運が盛り上がって来れば、いよいよ「サード・オブ・サード」の展開にも期待が持てることとなろう。この「サード・オブ・サード」というのは、2016年6月安値を起点とするプライマリー級の第3波において2016年12月高値からの調整をインターミディエイト級の第2波とした場合、次の第3波にあたる“超強気”の波動を想定したもので、場合によっては直近安値(104.50-60円処)を起点として既にスタートしている可能性もあると見られる。
 さしあたり、ドル/円は3月28日高値=107.01円や3月13日高値=107.29円を試す可能性が高いと見られるが、同時に上方から下降してくる一目均衡表の日足「雲」下限も意識されやすいものと見られる。仮に、ひとたび日足「雲」の中に潜り込んで108円台へのトライに成功すれば、そこからさらに一段の上値余地が拡がるものと想定するが、それは「まだ少々気が早い」と言えようか。いずれにしても、当面のドル/円は基本強気の流れが続くと見る。
 (04月02日 09:10)


※当コラムは毎週月曜日の更新です(月曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。

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