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第717回 豪ドル/円の下値サポートが機能し続けるかどうかに注目!

2020年07月06日

 先週29日に発表された5月の米住宅販売製薬指数は前月比で44.3%上昇と、2001年の統計開始以来最大の伸びとなった。また、翌30日に発表された6月の米消費者信頼感指数も98.1と、予想の91.5や前回の85.9を大きく上回っていた。
次いで7月1日には6月の米ISM製造業景況指数が発表され、結果は52.6と予想の49.7を上回ったうえ前回の43.1から大きく改善。そして、翌2日に発表された6月の米雇用統の結果は、非農業部門雇用者数(NFP)の伸びが前月比480万人増と過去最多になり、さらに前月(5月)分も上方修正された。ここに、あらためて現況を整理しておきたいと思い、あえて各データを羅列した次第である。

 このように好ましい数値&データが次々に飛び出してきていることを背景に、依然として米・日の株価は高止まりの状態を続けている。先週2日はNYダウ平均が一時的にも469ドル高まで上昇して2万6000ドル台を回復する場面も見られた。また、ナスダック総合指数は2日連続で史上最高値を更新している。
 本来、米・日株価の上値余地はかなり大きいと見る。言うまでもなく、新型コロナウイルス感染拡大の「第2波」に対する警戒の必要性さえ消えてなくなれば、米国の主要3指数は史上最高値を超えて、一段と上値余地を拡げておかしくない。日経平均株価についても、年初来高値=2万4115円や2018年10月高値=2万4448円などという水準は「単なる通過点に過ぎない」ということになるだろう。なにしろ、今回はコロナ禍によって世界中の金利がほぼ“消滅”したうえ、各国・地域の中央銀行が過剰としか言いようがないほど膨大な流動性の供給を行っているのである。
 むろん、米・日株価が一段と上値を伸ばすことになれば、債券市場からの資金シフトが一層強まって米債利回りは上昇する。株高と金利上昇が同時に生じれば、リスク選好のドル売り圧力を米金利上昇が相殺する一方で、リスク選好の円売り圧力も強まることから結果的にドル/円は上値を追いやすくなる。この場合、ドル/円はクロス円全体の上昇に連れて動きやすいということも付記しておきたい。なかでも、とくに豪ドル/円の注目度が高いことは本欄で毎回のように述べている通りである。

 ご承知のとおり、だからこそ目下の市場は世界の日々のウイルス感染状況(新たな感染者数の増加率や死亡者数など)と幾つかの有望なワクチンの開発段階に関する情報に、ひたすら注意を傾け続けているのである。
 たとえば、米国南部の一部の州における新たな感染者数の増加率が「過去7日平均より高かったか低かったか」が、あろうことか目下は相場の重要な材料となっている。その数値が定量的に見て問題かどうかというよりも、その程度が「なんとか看過できる範囲かどうか」が重要であり、より具体的に言うと「それは上に行きたがっている株価の勢いを打ち消してしまうほどのものか」ということが大事なのである。その意味からすると、今のところは「まだ看過できる段階」ということになるのだろう。
 そうした状況を目で見て確認するのに有用な一つのツールが、豪ドル/円の日足チャート上に描画された一目均衡表の「基準線」ということになりそうである。この基準線は4月6日以降ずっと下値サポートとして機能し続けており、そのことは市場が基本的にリスクオンの状態にあることを示すと考えられる。
 ちなみに、豪ドル/円の値動きと正の相関が強い日経平均株価の日足ロウソクは現在、基準線を下抜けるかどうかの瀬戸際にある。すなわち、仮に日経平均株価が基準線をクリアに下抜けた場合には豪ドル/円も同様の展開となる可能性が高く、そうなれば同時にドル/円の下値リスクも高まるということになろう。
 逆に、豪ドル/円が再び75円台に乗せる展開となれば、ドル/円も再び200日移動平均線(現在は108.38円)を試すような強気の展開になると見る。
(07月06日 09:10)

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プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。


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