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外貨投資 転ばぬ先の智慧

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第788回 ドル高・円安を一旦巻き戻す動きもそろそろ一巡!?

2022年01月17日

 年明け間もない4日に一時116.35円まで上値を伸ばしたドル/円が、先週末14日には一時113円台半ばの水準を割り込むという少々ボラタイルな展開になっている。これは、日々飛び込んでくる経済指標の結果や要人発言などを受けたものだが、市場の反応には些かチグハグな(整合性がとりにくい)ところがあることも事実である。
 ゆえに、すべてをさっぱりと消化することはなかなか難しいが、市場の一時的な誤りや勘違い、行き過ぎた期待や思惑などは「いずれ修正されるに至る」ということも心得たうえで目の前の相場と冷静に向き合って行きたい。

 少し振り返ると、先週11日に米上院銀行委員会でパウエルFRB議長の指名公聴会が行われ、その際の議長の発言に市場はドル売りで反応した。市場の受け止めは「そこまでタカ派な印象ではなかった」というもので、ことに利上げや量的引き締めについて「年後半もしくは年央からのスタート」とした議長の一言が市場には刺さった模様である。
 正味のところ、それまでの市場ではFRBが年内の米利上げやバランスシート縮小に動く可能性などについての期待が先走りし過ぎていたといっていいだろう。そのために、今回の議長発言は「少々拍子抜け」に映ったというだけのことではないか。
 翌12日には12月の米消費者物価指数(CPI)が発表され、39年ぶりの高い伸びを示したにも拘らず「結果は予想と一致」という理由でドル売りを招いた。どうやら、市場の一部には予想を上回る伸びに期待していた向きもあったようだが、ならばそれも事前予想に盛り込んでおけば良さそうなものではある。結局、一部の投資家が「密かに期待して、勝手に失望した」というだけのことだ。
 さらに、13日に発表された12月の米生産者物価指数(PPI)が発表され、その結果が予想を下回ったことで、市場は“素直に”ドル売りで反応した。「昨年の急激なインフレが沈静化に向かう可能性を示唆していた」というのだが、その可能性は4日に発表された12月のISM製造業景気指数において「入荷遅延」や「仕入価格」の項目が大きく低下していたことからも推察できたはずである。
 加えて、週末14日に発表された12月の米小売売上高が10カ月ぶりの大きな減少率となったことを受けて、市場では一時的にもドル売りと円買いが優勢の状況となった。「昨年は供給制約の問題もあって消費者が例年より年末の買い物を前倒しした」という事実を踏まえれば、当然の結果であったのだが…。なお、この日は後に飛び出したウイリアムズNY連銀総裁のタカ派発言で一気にドル買い優勢の動きに転じている。

 要は、いずれの経済指標や要人発言も、結局のところ市場に都合よく“利用”されただけに過ぎないということなのであろう。思えば、年明け一旦強まったドル高と円安に対するアンワインドの動きが、もともと生じやすい状況になっていた。
 そして案の定、ドル/円にはポジション調整に伴う利益確定の売りが出て、ユーロ/ドルにはショート・カバーの買いが一気に集まることとなったのである。そう考えると、そろそろ「アンワインドの(ドル高や円安を一旦巻き戻す)動きは一巡」ということになる可能性も十分にあるということになろう。
 ドル/円に関しては、昨年11月30日安値から今年1月4日高値までの上昇に対する半値押し、61.8%押しの水準を順に試し、一目均衡表の日足「雲」上限の水準まで下押したところから急反発している。個人的に61.8%押しの水準で押し目買いを入れ、当座の上値の目安を4日高値からの下げの半値戻し=114.92円と見ている。
 一方、ユーロ/ドルは昨年10月28日高値から11月24日安値までの下げに対する38.3%戻し、半値戻しの水準を順に試し、61.8%戻しの水準近くに到達したところで反落している。結果、再び一目均衡表の日足「雲」のなかに潜り込む格好となったわけで、当座は日足「雲」下限の水準が意識されやすくなると見る。

(01月17日 07:00)

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プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。


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