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第496回 114円前半での頭打ちは“中途半端”、115円突破は近い…!?

2017年05月12日

マネーパートナーズからのお知らせ:
2017年05月19日(金)の本コラムは、筆者都合により休載します。なお直近のマーケット状況につきましては、当社お客様限定ですが『会員専用サイト』内で公開の特別動画『マーケット・チェック 15分Webセミナー』にて、筆者が解説しております。

 “政局リスク(仏大統領選)”を無事に通過、一応落ち着いた感もある“地政学的リスク(北朝鮮動静)”を背景にして、ドル円はあれよあれよという間に114円台に到達しました。現在は114円前半で上値を押さえ込まれていますが、“115円回復(突破)”への期待がかかるところです。
 
 115円台は「知ったら終い(しまい)」で押し戻された3月FOMC時を持ち出すまでもなく、“心理的な節目”とされる水準になります。このため“オプション絡みの防戦売り”の噂が付いて回り、上値に重く圧し掛かる傾向があります。現在もこの動きが優勢となっていると見られ、利益確定売りが先行しています。突破するのは容易ではないと考えるのは、あながち不自然ではないかもしれません。

 しかしながら一方で、今回に関しては“オプション絡みの防戦売り”の噂がほとんど聞こえてきておりません。「ただ聞こえてきていないだけ」という可能性は残りますが、年度末だった3月とは状況が異なるのも事実です。「ある程度リスクが取れる」年度初であること考えるならば、「防戦売りは3月規模まで膨らまない」と考えることが可能です。そうなると「次回FOMC(来月13-14日)までは日柄」「政治的なイベントが一服」というスケジュール感は、“もう一段の上値追い”を模索する可能性を孕んでいるといえます。

 テクニカルを見ると“16/12/15~17/4/17の61.8%戻し(114.637円)”まで主だった抵抗ラインが見当たらないという中、114.30円水準という“中途半端な値位置”で押さえ込まれている格好です。突破する可能性は十分であり、そして突破すると“115円の大台ラインが目の前”ということになります。

 米1-3月GDPは“3年ぶり低水準(+0.7%)”でしたが、FOMC声明(3日)では「減速は一時的」との見方が示されました。下押しの要因となったのが“米個人消費に減速懸念”ですが、本日発表される米小売売上高/消費者物価指数(事前予想は共にプラス転換)の結果次第では、“FRBの楽観的な見方は正しい⇒米金利先高観が再燃⇒ドル買い戻しが加速”といった展開も期待されます。

 「燻る北朝鮮情勢」「コミーFRB長官の電撃解任」、さらには「高値圏で推移するNYダウの調整リスク」等、懸念材料がないわけではありませんが、前記したように「テクニカル的には中途半端」…。115円突破への期待は募るところです。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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