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第502回 「最後方を進むのが円」が変わらない限り…!?

2017年07月14日

マネーパートナーズからのお知らせ:
2017年07月21日(金)の本コラムは、筆者都合により休載します。なお直近のマーケット状況につきましては、当社お客様限定ですが『会員専用サイト』内で公開の特別動画『マーケット・チェック 15分Webセミナー』にて、筆者が解説しております。

 “押し目らしい押し目”を形成せずに上昇してきたドル円でしたが、ここに来てようやく上値を押さえられました。キッカケは“追加利上げに慎重(ハト派)”とされたイエレンFRB議長・議会証言であり、113円を割り込む水準へと押し戻されていきました。一方で113円割れではしっかりと買い拾われている印象があり、また翌13日の上院では「バランスシート縮小は金利に緩やかな押し上げ圧力が加わる」と述べたこともあって、底堅い動きも見せています。

 こうした状況下、来週のポイントは“日欧の金融政策決定会合”と見られます。双方が開催される20日に向けたポジション形成と、その調整圧力が注目されるところです。

 テクニカル的に見ると、上値を押さえられた11日に「日足・一目均衡表先行スパンの雲に“ネジレ”」がちょうど生じていました。翌12日には“大陰線”も描いていますので、「“天井⇒反転”と見る向きが少なくない」のは事実です。また“ほぼ一本調子”の上昇でしたので、“反落そのもの”に違和感もありません。ただどちらとも取れる内容を“ハト派⇒ドル売り”と囃したのには、やはり違和感を覚えざるを得ないところがあります。

 “金融政策の正常化争い”は「ドルが独走」という構図は変わっておらず、「最後方を進むのは円」というのも変わりません。「2番手争いが混沌」という点がマーケットを大きく揺らしていますが、12日の利上げでそれも「カナダドルが2番手」に決まりそうです。「引き離されまい」とユーロやポンドが動き出す可能性は否めませんが、それを上回ると見られるのは「最後方を進むのは円」という存在です。

 夏枯れが懸念されるだけに“流動性低下⇒もう一段の下落”は覚悟せざるを得ないかもしれませんが、あくまでも「天井⇒反落ではなく、ポジション調整の一環」と考えたいところです。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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