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第503回 ダブルトップ完成にはまだ障害が…? - イメージは下方向も、巻き戻しに要注意…!

2017年08月04日

マネーパートナーズからのお知らせ:
2017年08月18日(金)の本コラムは、筆者都合により休載します。なお直近のマーケット状況につきましては、当社お客様限定ですが『会員専用サイト』内で公開の特別動画『マーケット・チェック 15分Webセミナー』にて、筆者が解説しております。

 当該コラムの更新をちょっとお休みさせていただいた間に、ドル円は大きく下落しました。強弱が混在したイエレン議会証言を“ハト派”と捉えられて以降、ドル売りは継続しています。昨日などは「物価/成長/賃金見通しが下方修正」された通称“スーパー・サーズデー”でポンド円急落に引っ張られたのみならず、「英10年債利回り低下⇒米10年債利回り低下⇒ドル売り」というフローも見られました。ダメを押したのが事前予想を大きく下回ったISM非製造業景況指数(2016年8月来の水準となる53.9)であり、「米雇用統計は下振れ…?」との思惑を背景に、ドル円は再び110円の大台を割り込むに至っています。

 その後はイベント(米雇用統計)直前ということもあって、往き過ぎたドル売り・円買いを巻き戻す動きが先行しています。しかし110.20円手前で上値が押さえられているように、現状では“戻りが鈍い”という動きを続けています。

 こうした中、その米雇用統計を本日迎えます。事前予想は「非農業部門雇用者数:+18.0万人」「失業率:4.3%」「時間当り平均賃金:+0.3%」となっており、ここからの乖離具合が注目されるところです。ただ“米雇用情勢は概ね良好”であることは承知の事実ですので、より注目されるのは“物価伸び悩み⇒米金利先高観後退”との思惑を誘っている“時間当り平均賃金”と見られます。

 仮に事前予想を下回るようなことがあれば“さらなるドル売り”が台頭してもおかしくなく、上回ってくると逆に“ドル買い戻し機運が高まってくる”と見るのが自然です。“トランプ政権の先行き不透明感”がありますので、イメージ的には“ポジティブには反応しづらく”“ネガティブに反応しやすい”といったムードもありますが、ドル円は“弱いもの同士(ドル売りと同時に、円も売られている)”の通貨ペアであるだけに、“一辺倒の下落”は想定しづらいところでもあります。“短期的なドル売りポジション”もかなり積み上がっていると見るのが自然であり、本日に関しては“週末のポジション調整ニーズ”も存在します。

 テクニカル的には“5/11高値:114.366円/7/11高値:114.493円”で“やや右肩上がりのダブルトップ”を形成しており、完成させるには“ネックライン(6/14安値:108.788)”を明確に割り込む必要があります。その意識(さらなるドル売り)は働きやすいともいえますが、同水準には“週足・一目均衡表先行スパン下限”も展開しています。米雇用統計を終えると、ジャクソンホール(24-26日)までビッグイベント不在のスケジュール感でもあります。“大きく巻き戻される”といったシナリオも、十分に想定しておく必要がありそうです。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

コラム一覧

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武市のなぜなにFX 武市佳史

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