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第505回 「円売り・ドル買い相場への回帰」が期待できる9月…!?

2017年09月01日

マネーパートナーズからのお知らせ:2017年09月15日(金)の本コラムは、筆者都合により休載します。
なお直近のマーケット状況につきましては、15日の「東京マーケットワイド(東京MX等で放送)」に筆者が電話出演した際にコメントしております。
その際のYouTube動画を当社公式Twitter、および当社公式Facebookにて公開しておりますので、ご覧いただければ幸いです。

・【当社公式Twitter】東京マーケットワイド・FXフォーカス9月15日
https://twitter.com/ManepaOfficial/status/908583682570461184
・【当社公式Facebook】東京マーケットワイド・FXフォーカス9月15日
https://www.facebook.com/manepa.fx/posts/1498970523475286


 どちらも「金融政策への言及を行わず」というサプライズを演じたジャクソンホール会合は、マーケットを“ドル売り・ユーロ買い”へと誘いました。そして「北朝鮮のミサイル発射」との報道が流れると、ドル円は再び108円前半へと売り込まれました。それでも“下方向一辺倒”へイメージが傾斜しつつある中、「米朝軍事衝突の可能性は低い」との思惑をキッカケに、110円台へと巻き戻されています。さすがに「戻りの急所(7/11~8/29の38.2%戻し:110.648円)」では上値を押さえられて110円割れへと押し戻されましたが、“下方向一辺倒”からは程遠い状況といえます。

 こうした中、今回の米雇用統計は発表されます。事前予想は「非農業部門雇用者数:+18.0万人」「失業率:4.3%」「時間当り平均賃金:+0.2%」となっていますので、まずはこの数値からの乖離がポイントということになります。特に直近は「時間当り平均賃金」に注目が集まっていますので、「雇用者数/失業率」と方向性が食い違った等による“揺れ動き(乱高下)”に関しても注意しておく必要がありそうです。

 今週発表された米物価関連の経済指標(PCEコア・デフレータ)を見る限りは、「米当局は利上げを急ぐ必然性はない」と見るのが自然です。このため「時間当り平均賃金」が予想を上回ったとしても、「米利上げ観測が急速に高まることはない」と考えるのが妥当ということになります。これがドル円に圧し掛かり、上値を重くしている感があります。

 しかしながら「日銀は緩和を当面継続せざるを得ない」と見られる以上、キャリートレードの調達通貨としては“ドルより円”という流れになりやすいのはいうまでもありません。これを覆す要因として懸念されるのが“リスク回避の円買い”ですが、北朝鮮情勢は一応落ち着きを見せています。

 “日足・一目均衡表転換線(本日は109.469円)”に続いて、日足では“20日移動平均線(同109.718円)”“日足・一目均衡表基準線(同109.799円)”をも相次いで突破してきました。「テクニカル的にセンチメント改善」が期待される中、しかしながら「イメージ的には依然として下方向」が変わらないドル円。昨日の反落も“絶好の戻り売りチャンス”と見られた可能性を考えると、「ドル売りはさらに積み上がった」と考えることも可能です。

 米議会の再開があり、米債務上限問題を背景に”リスク回避シナリオが描きやすい”ともいわれる9月ですが、“イメージは下方向”のままであり、ポジションは“すでにドル売りへと傾斜中”…。こういう時は“大勢の思惑とは逆(ドル買い・円売り相場への回帰)”に期待を膨らませたいところです。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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