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第507回 終値ベースで113円台を維持できるか…!? - 分水嶺に挑むドル円

2017年10月06日

マネーパートナーズからのお知らせ:
2017年10月13日(金)の本コラムは、筆者都合により休載します。なお直近のマーケット状況につきましては、当社お客様限定ですが『会員専用サイト』内で公開の特別動画『マーケット・チェック 15分Webセミナー』にて、筆者が解説しております。

 「米利上げ観測」「次期FRB議長人事」「米税制改革」に対する思惑(期待感)で揺れ動くマーケットは、まさに膠着状態に陥っています。112円半ばでスタートした10月第1週は“何度か113円台に乗せた”ものの、“終値ベースで維持できず”を続けています。一方で“大きく崩れる”には至っておらず、112円半ば~前半ではすぐさまドル買いの手が振られるに至っています。まさに『動くに動けない』といった様相ですが、ただ『日柄的には、そろそろ…』といった雰囲気も漂い始めています。

 こうした中、本日は米雇用統計が予定されています。事前予想は「非農業部門雇用者数:+8.0万人」「失業率:4.4%」「時間当たり平均賃金:+0.3%」となっているため、ここからの乖離具合がまずはポイントということになります。直近の雇用統計は「時間当たり平均賃金」ばかりにスポットライトが当たり、「非農業部門雇用者数」の影は薄くなっているのが実状ですが、今回ばかりはそうもいっていられません。米国各地で猛威を振るった“ハリケーン”が影響にて、「予想数値が極端に低く」なっているからです。

 “一時的な要素”が多く含まれるだけに、仮に“ネガティブ”となっても「一時的かつ限定的」との思惑が台頭しやすく一方で“ポジティブ”ともなれば「過敏に反応」といった展開も期待できるからです。なにより予想が極端に割れて(最高+15.3万人/最低△4.5万人、+8.0万人はあくまで中央値)いるだけに、少なくとも“大きく振れる可能性”は否めません。

 日米休場からスタートする来週(10月第2週)は、主要な米経済指標が少ない週でもあります。このため“様子見ムード”が継続する可能性が現時点では囃されつつありますが、今週発表された米指標は軒並み堅調でした。テクニカル的に見ても、本稿執筆時点では「年初来高値(1/3:118.593円)を起点とした下落レジスタンス(113.00-10円水準)」のほぼ線上…。

これから行われる『米雇用統計の結果次第』であり、『終値ベースで維持』という制約もつきますが、『米金利先高観⇒ドル先高観』へと振れる地合いが整いつつあるのも事実…。『上値試しの機運が強まる可能性は十分』と考えて、臨みたいところです。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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