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第509回 ポジション調整は“一山越した”? ‐ 押し目買い継続…!?

2017年11月17日

マネーパートナーズからのお知らせ:
2017年12月8日(金)の本コラムは、筆者都合により休載します。なお直近のマーケット状況につきましては、当社お客様限定ですが『会員専用サイト』内で公開の特別動画『一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー』にて、筆者が解説しております。

 過熱感が囃されたことで、“株高の連鎖”は“株安の連鎖”へと一転しました。これに“米税制改革法案を巡る不透明感”の蒸し返しが重なり、ドル円は112円台へと大きく値を落としました。“株安の連鎖”が止まった16日には買い戻しが目立ちましたが、本日は「モラー特別検察官(ロシアゲート調査)はトランプ陣営に召喚状」との一部報道で押し戻されています。

 「米下院では可決(16日)」したことで、“米税制改革法案を巡る不透明感”が幾分和らいでいるのは事実です。しかし「上院は不透明(というより、かなり難航しそう?)」が依然としてついて回る以上、継続的なドル買いは期待薄といわざるを得ません。“上値が重い”がより先行しやすいのは、このためです。

 しかし“株安の連鎖”は、「ピークを脱した(一山越した)」可能性が高いです。過熱感が緩和したこともありますが、ヘッジファンドには“45日ルール(解約する場合、四半期末の45日前までに通告が必要)”が存在するからです。12月末決算から逆算した期日はすでに過ぎており(11月15日)、「ポジション調整がさらに本格化」といった思惑(懸念)が台頭しづらくなっているからです。もちろん来週には米感謝祭(23日)がありますので、それに向けて“もう一段の調整”が入らないとは限りません。それでも“ピークは過ぎた”と考えれば、それほど怖いものではありません。

 日足チャートを見ると、わずかながらも“50日移動平均線(本日は112.667円)”を割り込んでおり、失速感が鮮明です。決して芳しい形状とはいえないだけに、“112円割れ”あるいは“100&200日移動平均線(同111.73-75円)”辺りへの下落も懸念しなければならない状況ともいえます。しかし週足を見ると“50週移動平均線(同112.390円)”“先行スパン上限(同112.322円)”“200週移動平均線(同112.042円)”がその間にビッシリと入り込んでおり、一筋縄ではいきそうにありません。

 マーケットを動意づかせる材料が見当たらない中、来週も“膠着続く”と見るのが自然かもしれません。しかし下値では本邦機関投資家のドル買いも断続的に観測されており、日米金融当局の立ち位置は依然として真反対です。それでいてイメージばかりが“上値が重い”に傾斜していますが、ことはそう単純ではない…?

 “無理は禁物”ですが、“何かの弾み”で下落するような場面でもあれば、そこは“積極的に買い拾って”いきたいところです。


※当コラムは毎週金曜日の更新です(金曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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