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第515回 「米保護主義=リスク回避⇒円買い」ではない可能性…!?

2018年03月30日

マネーパートナーズからのお知らせ:2018年4月20日(金)の本コラムは、筆者都合により休載します。
なお直近のマーケット状況につきましては、20日の「東京マーケットワイド(東京MX等で放送)」に筆者が電話出演した際にコメントしております。
その際のYouTube動画を当社公式Twitter、および当社公式Facebookにて公開しておりますので、ご覧いただければ幸いです。

・【当社公式Twitter】東京マーケットワイド・FXフォーカス4月6日
https://twitter.com/ManepaOfficial/status/987206477688352768
・【当社公式Facebook】東京マーケットワイド・FXフォーカス4月6日
https://www.facebook.com/manepa.fx/posts/1705640139474989

 米中貿易戦争(米保護主義)/佐川前国税庁長官の証人喚問(政局不安)への警戒感から104円半ばへと売り込まれたドル円でしたが、現在は106円台に反発しています。「米・中は良好な対話を行っている、米通商法301条発動の回避を楽観視している」というムニューシン米財務長官発言がキッカケですが、その後は年度末(日本)を控えた“実需のドル買い”に、イースター休暇(欧米)を控えた“ドル売りポジション”の巻き戻し(解消)”が主な要因と見られます。28日には“107円台にワンタッチ”という水準まで買い戻されました。

 前記“米保護主義/本邦政局不安”には一服感が漂ってはいますが、決して払拭されたわけではありません。“不透明感は根強い”状況を考えれば、引き続き来週も“上値が重い”と考えるのが自然なのかもしれません。しかしながら本邦新年度入りは“新発投信の設定”を促しやすく、“外貨買い(ドル買い)”につながってもおかしくない要因の一つです。

 もう一つ、“米保護主義⇒円買い”という思惑も、そのまま鵜吞みにすることはできません。なぜなら米国は“圧倒的な輸入大国”であり、仮に報復措置等で“輸出制限”がかけられたとしても“輸入減少の割合の方が大きい”という可能性があるからです。米国は“世界屈指の食料輸出国”であり、いまや中東を抜いて“世界最大の石油産出国”でもあることを考えれば、これを要因とした経済の委縮(後退)は“一時的/限定的”となる可能性が否めないからです。

 もちろん“米国からの資金流出(特に株式)⇒リスク回避⇒円買い”が促されやすいのも事実ですので、方向感を志向するならば“下方向(円買い)”というのは現時点では自然かもしれません。“全ての材料をなぎ倒す破壊力を秘めている”ということまで考えれば、楽観視できないのも事実です。それでも“米保護主義=リスク回避⇒円買い一辺倒”といった現在の雰囲気というのは・・・?

 過去の例を見るまでもなく、「期替わり/年度替わりで流れが変わる」のは別に珍しいことではありません。もちろん「安易に“底打ち⇒反発”」ということはできませんが、「安直に“保護主義⇒リスク回避”」と捉えるのもそろそろ気を付けておきたいところです。


※当コラムは毎週金曜日の更新です(金曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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