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第525回 いよいよジャクソンホール - “大いなる期待”を持って臨みたい局面…!?

2018年08月24日

 「トルコリラ懸念」は落ち着き、米ウォールストリートジャーナル紙報道で「米中貿易戦争懸念」も後退したかと思いきや、今度は懸念していた「トランプ砲」が噴出しました。

『(パウエル議長による)利上げは気に入らない』。目新しい材料でこそないものの、直接的な表現は“イメージは下方向”へと傾斜させるには十分でした。ドル円は110円の大台ラインを割り込み、一時109.773円へと売り込まれていきました。

これを覆したのが「(株高を背景にした)リスク回避の巻き戻し」「(豪政権不安豪⇒豪ドル売りに伴う)ドル買い圧力」と、そして「FRBの要人発言」でした。

『年末までにあと2回利上げが適切』『(トランプ大統領の利上げ批判に)FOMCは揺るがない』。ジョージ・カンザスシティ連銀総裁のこの発言を機に、ドル買い戻しに拍車がかかりました。“110.90-111.00円”に展開していたドル売りオーダーを突破すると、小幅ストップロスを絡めながら本日(24日)東京タイムには“111.483円”まで持ち直しています。

こうした状況下、本日(24日)は米ワイオミング州・ジャクソンホールにおいて、「パウエルFRB議長講演(23:00~)」が行われます。どのような話がなされるかは本稿執筆時にはわかりかねますが、現在の米経済状況ならびにマーケットへのインパクト度合い等を考えれば、『(外圧に屈することなく)中立金利に向けて緩やかな利上げを継続』へと落ち着く可能性が高いと考えるのが自然です。…となると“金利選好資金のドル買い”が継続する可能性は十分、来週は“より底堅い推移”が期待されるところです。

身内に疑惑(コーエン氏の違法行為は大統領指示との証言/マナフォート氏には有罪判決)”を抱えるトランプ大統領が「外交問題に視線をそらす」という可能性がゼロではないだけに、怖いのはやはり「トランプ砲」の再燃か…? ただテクニカル的には、“20/50日移動平均線(本日は111.028/111.040円)/日足・一目均衡表基準線(同111.197円)”を相次いで突破し、“同先行スパン上限(同111.618円)”まであとわずかという水準まで迫っています。円高トレンドが崩れた直後であるだけに、突破できれば上値追いが加速する可能性はそう小さくはないと見るのが自然です。

もちろん「決め打ちは禁物」であり、「(上値追い機運が)盛り上がらない」というリスクも抱えています。それでも「大きくは崩れない」は少なくとも増した可能性は大きい…。あとは結果次第ということになりますが、“大いなる期待”を持って来週のマーケットに臨みたいところです。


※当コラムは毎週金曜日の更新です(金曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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