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第536回 流れは出来つつあるが、来週は“小休止”を想定すべき…!?

2018年11月09日

 注目の米中間選挙は、大方の予想通り「上院=共和党、下院=民主党」で決しました。開票速報こそ“一喜一憂⇒揺れ動き”を演じたものの、前記結果後は“ネジレ議会⇒トランプ大統領の政権運営に暗雲”を囃し、マーケットは“ドル売り”で反応しました。もっとも“概ね織り込み済”ということもあり「反応は限定」され、次第に「知ったら終い」よろしく“リスクイベント終了⇒不透明感剥落”へと傾斜していきました。「米景況楽観論は予想以上にしっかり」との認識が示されたFOMCを経て、ドル円は114円台を回復しています。

 完全に“年初来高値(10/4:114.548円)”が視野入りした格好といえますが、そううまくいくのでしょうか…? NYダウは4日続伸しているものの、ハイテク株売りを背景にNasdaqは反落に転じているなど、株価は「まだ楽観できる状況にはない」といわざるを得ません。10月初旬の世界同時株安の引き金になった?米10年債利回りも、当時と同じ水準(3.25%)に近づきつつあり、「米利回り上昇への警戒感」も考えておかなければなりません。何より114円到達で「にわか上値期待」が台頭しつつあります。「にわか上値期待」は“短期的な上値模索”を促しやすい反面、“頭打ち⇒急反落”のトリガーにもなりかねないからです。

 テクニカル的には“200週移動平均線(113.014円)”を突破、“10/31高値(113.333円)”をも明確にブレイクするなど“期待が募る形状”といえますが、しかしスケジュール的には“伊予算案のEU提出期限(13日)”、そして“APEC首脳会議(18日)”を控えています。前者の先行きは依然として不透明であり、一方で後者の米国側出席者はペンス副大統領です。反中国の急先鋒で知られる同氏だけに、このまま米中貿易戦争懸念が収束へ向かうとは、ちょっと想定しづらいところです。

 現在の“好調な米経済情勢”ならびに“リスクイベント通過による株高&ドル高”から「流れは出来つつある」と考えますが、来週に関しては「上値をこなし切れず⇒小休止」、場合によっては「リスク回避姿勢⇒一旦反落」まで考えておくべきかもしれません。もっともそれで「大きくは下がる」とは考えておらず、「流れは変わる」とも思ってはおりませんが…。


※当コラムは毎週金曜日の更新です(金曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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