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第543回 落ち着き処を探りつつ、“どちら(108.50-107.10円)” に突っかけるか…!?

2019年01月04日

 あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 それではさっそく…、ウギャー!!!新年早々、まさに“大荒れ”といった展開を見せました。大晦日に110円の大台を明確に割り込んだドル円は、年明けには109円を割り込み、そして昨日(3日)には104円台(当社配信ベースのBid安値は105.089円)へ急落しました。

 当時、マーケットはかなり混乱していた模様です。Reuters安値は104.87円、Bloomberg安値は104.96円ですが、一部では104.10円水準、さらには102円台(バグレート扱いだと思いますが…)を付けたところまで存在していたようです。米中貿易摩擦懸念や米金利先高観の後退、米政府機関の一部閉鎖に加えて、昨日はiPhone販売不振を背景にしたアップル・ショック、中国製造業PMIの50割れまで加わり、前記急落につながったと見られます。もっとも直接的な要因は “極端に流動性の乏しい”中で“仕掛け的なドル売り(円買い)”が入り、これが“ストップロス(特にAI/アルゴリズム関連)”を誘発したと見られるところです。

 昨日の急落は“フラッシュ・クラッシュ”とも呼ぶべきものです。しかも“流動性の乏しい”中で “仕掛け的なドル売り(円買い)”にて発生したと見られるだけに、「さらに深堀りするか?」に関してはかなり微妙といわざるを得ません。後退する米政策金利の先行き見通しにしても、すでに「利上げが何回か?(0回含む)」を通り越し、金利先物から見た確率では「年内利下げ50%超」へと変化しています。現時点では“明らかに往き過ぎ(悲観し過ぎ)”といわざるを得ず、応分の戻りは十分に期待できるところでもあります。

 だからといって「どこまで戻せるか?」に関しても、やはり微妙といわざるを得ない状況であるのも、また事実です。全ての材料をなぎ倒す破壊力を秘めたリスク回避が台頭した格好ですので、「下げ止まりの確認」、少なくとも「パニック売りが収まるのを見届けてから」でなければ、おいそれとは手を出せない環境でもあるからです。

 チャート(テクニカル)も完全に壊れてしまっていますので、なかなかそれを見極めるのは難しい状況であることも、事実です。ただ敢えてポイントを探すとすれば、上方向は“108.50円水準”と見られます。この水準は前記“フラッシュ・クラッシュ”のスタート地点に当り、大きな節目の一つです。どれだけ仕掛けた際のドル売り(円買い)が残っているかはわかりませんが、越え切ると巻き戻し加速の可能性はゼロではありません。逆に下方向のポイントは、“107.40円水準”そして“107.10円水準”。前者は“昨日の戻り高値後の押し目”、後者は反発の道中で付けた“昨日NYタイム中盤の押し目”に辺り、“昨日安値(Reuters&Bloomberg基準)の38.2%押し”とも重なります。

 流動性が回帰するのは来週と見られますが、本日の米雇用統計を含め(米景気の先行き不透明感という観点で見れば、本日の雇用統計が持つ意味はかなり大きい)、どちらに抜けるかをしっかりと見極めたいところです。


※当コラムは毎週金曜日の更新です(金曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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