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第551回 いよいよ「売り方は追い詰められた」…!?

2019年03月01日

 ようやく「ブレイクの時」を迎えました。それも期待した“上方ブレイク”であり、ドル円は昨年末以来となる“111円後半”へと駆け上がっています。

 キッカケは「米10-12月GDP(事前予想を上回る+2.6%)」でした。大幅悪化した「米12月小売売上高(-1.2%は9年ぶりの大幅減)」の影響もあり、「事前予想は+2.2%でも、下手すれば+2.0%をも下回る?」という思惑が見え隠れしていただけに、この好内容は素直に“ポジティブ・サプライズ”といえます。

 ファンダメンタルズを見渡せば、「米中通商協議の行方」「FOMCに向けた思惑」「根強い中国景況悪化懸念」「英Brexit問題」と、“不透明感漂う”ものばかりです。現在は“悲観論後退⇒巻き戻し”が優勢となっているものもありますが、“いつまたひっくり返るかわからない”といった類のものばかりです。これに「高値圏にある週末」という状況を重ねれば、“利益確定売り⇒反落”が目先は懸念されるのは無理からぬところでもあります。

 しかしながら「重要な上値メド(200日移動平均線:本日は111.323円)」を明確に突破したのは事実ですので、テクニカル的には“さらなる上値追い”が期待できる局面ともいえます。これに“突破したばかり”というおまけが現時点ではついていますので、「“利益確定売り”を上回る“買い戻し(損切を含む)”を期待」と見ることは、十分可能な状況ともいえます。

 次なる上値メドを鑑みると、“112円ライン”そして“200週移動平均線(同112.351円)”。一方で下値メドを鑑みると、サポートラインとして機能させることができるかが問われる前記“200日移動平均線(同111.323円)”そして“日足・一目均衡表転換線(同111.016円)”と見られます。

 「(売り方は)追い詰められた」という状況ですので、引き続き来週も“もう一段の上値追い”を期待して臨みたいところです。ただし“応分の利益確定売り(ポジション調整)は入る”を踏まえた上で、“悲観はしないが、楽観もしない”という前提で臨みたいところです。


※当コラムは毎週金曜日の更新です(金曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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