◆ “リスク回避→リスク選好”に変化しても… - 一時108円台も、膠着変わらず
当初は“リスク回避姿勢”に傾斜していた昨日でしたが、次第に“リスク選好姿勢”へと変化していきました。
好内容の「米ISM製造業景況指数(52.6)」を始めに、「景気回復期待」を高める経済指標が欧米で相次いだからです。
この影響にてドルは、幅広い通貨に対して“売り”が目立ちました。
一方で「コロナ感染第2波」への懸念は根強く、“リスク回避姿勢”が払拭したわけではありません。
何より「綱引き」が変わっていない以上、“ドル買い⇔円買い”が“ドル売り⇔円売り”に変わっただけですので、「方向感定まらず」は継続しています。
このため“やや下方向”へと押し戻されたものの、“動意は限定的”から抜け出すには至っておりません。
◆ それまでは「動きづらい」でしょうが…? - 米雇用統計
本日は木曜日ではありますが、米国休場(独立記念日の振替)の関係で「米雇用統計」が予定されています。
前回が“予想:△800万人→結果:+250万人”という衝撃的な数値でしたので、今回もかなりの注目が集まっています。
事前予想は“+300万人前後”ですので、まずは「ここからの乖離具合」が注目されることになります。
ただ“かなり割れている(+50万人~+900万人)”という裏事情を抱える中、「コロナ感染第2波」の懸念は根強く、さりとて「景気回復期待」を高める経済指標は相次ぎました。
個人的には「上振れ(予想を上回る)」と想定していますが、あくまでも「結果次第」であることは変わりません。
このため決め打ちは禁物ですが、ただ少なくとも「不安定な揺れ動き(大きな上下動)」に発展する可能性は否めないところがあります。
それまでは「動きづらい(様子見から小動き)」になりやすいと見られますが、十分に注意しておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※米雇用統計が予定されていますので、いつもより拡大しています。
108.759(ピボットハイブレイクアウト)
108.542(6/9高値、20月移動平均線)
108.404(6/5~6/23の61.8%戻し、200日移動平均線、週足・一目均衡表先行スパン上限、ピボット2ndレジスタンス)
上値5:108.162(7/1高値、50週移動平均線、+1σ)
上値4:107.959(日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表先行スパン下限/転換線、20週移動平均線、ピボット1stレジスタンス、大台)
上値3:107.845(7/1高値後の61.8%戻し、100日移動平均線、月足・一目均衡表基準線)
上値2:107.748(7/1高値後の50%戻し)
上値1:107.650(7/1高値後の38.2%戻し)
前営業日終値:107.452
下値1:107.380(50/20日移動平均線、7/1安値、6/23~7/1の38.2%押し水準)
下値2:107.305(日足・一目均衡表先行スパン下限)
下値3:107.117(6/23~7/1の50%押し、日足・一目均衡表転換線、ピボット1stサポート)
下値4:107.000(大台、6/29安値)
下値5:106.870(6/23~7/1の61.8%押し、ピボット2ndサポート)
106.798(6/26安値)
106.697(週足・一目均衡表基準線、100月移動平均線、月足・一目均衡表転換線、-1σ)
106.383(6/24安値、ピボットローブレイクアウト)
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プロフィール
武市佳史(たけちよしふみ)
大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。
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