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マネパ為替分析 日刊レポート

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「流れが変わった」と見るのは早計…!?

2021年03月10日

◆ やはり「達成感」が勝る… - “108円半ば”に反落

ようやく“一服”…。

“109.231円”へ駆け上がったドル円でしたが、“200週移動平均線(109.008円)”を維持し続けることはやはり叶いませんでした。
このため“ポジション調整→利益確定売り”が次第に優勢となり、「米10年国債利回り低下」に沿って値を落としました。
“108.562円(欧州タイム序盤)”では一旦反発に転じたものの、再び“109円台”に乗せることはできず、さらに“108.415円”へと値を落としていきました。

一方で「米株式は急反発(ナスダックの上昇率は今年最大)」を見せ、「OECD世界経済見通しの上方修正(4.2%→5.6%)」も加わりました。
このため“リスク選好→円売り”は継続しており、“下値の堅さ”も相変わらずといった様相を示しています。
このため“崩れる”には至っておらず、あくまで“ポジション調整”といった動きのままで、昨日の取引を終えています。


◆ 「すぐさま反転」となるかは微妙だが…?

前記「米10年債利回り低下」の背景には、不振が想定されていた「米3年債入札の好調(応札倍率は過去6回を上回る2.69倍)」も影響していますので、“さらなる下値追い(もう一段のポジション調整”となる可能性はゼロではありません。
しかし「(先月の)米7年債入札不調→米10年国債利回りが1.37%→1.61%に急伸」を引きずっているマーケットは、まだ“楽観視し切れない”と見るのが自然です。
つまり“金利選好後退→ドル売り”がこのまま進行する展開は想定しづらく、逆に“ポジション調整”が入った直後と考えれば…?

「すぐさま反転」となるかは微妙であり、「米国債利回り動向/株価動向を睨みながら…」も変わることはありません。
ただ昨日掲げた「安心感より達成感」というのは、“昨日のみ”と考えておくべきかもしれません。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:109.135(+2σ)
上値4:109.007(200週移動平均線、大台、ピボット1stレジスタンス)
上値3:108.919(3/9高値後の61.8%戻し)
上値2:108.823(3/9高値後の50%戻し)
上値1:108.727(3/9高値後の38.2%戻し、100月移動平均線)
前営業日終値:108.497
下値1:108.213(3/8安値、3/3~3/9の38.2%押し、2/23~3/9の23.6%押し、ピボット1stサポート)
下値2:108.000(大台、3/3~3/9の50%押し)
下値3:107.898(ピボット2ndサポート)
下値4:107.761(+1σ、3/5安値)
下値5:107.642(3/3~3/9の61.8%押し)

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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