FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

マネパ為替分析 日刊レポート

最新の記事

あくまで「ポジション調整の範囲内」・・・!?

2021年04月07日

◆ 「景況感アドバンテージ」の縮小観測・・・ - 109円半ば

続落

“1.71%”へ持ち直した「米10年国債利回り」に引っ張られたドル円は、欧州タイムにかけて順調に“110.553円”へと値を戻しました。
しかしその後は流れが反転、再び“下値窺い”へと傾斜していきました。

 『2022年予想成長率米より英・仏が上回る(IMF世界見通し)』
 『欧ワクチン接種ペースは予想以上に速い(欧州委員会)』

「景況感アドバンテージ」を持っているのは“米国”という認識に変化はありませんが、昨日に関しては“その差が縮小する”との思惑につながったからです。
このため「米10年国債利回り」は再び低下に転じ、先月29日以来となる“1.65%”へ押し下げられる中、同じくドル円も先月29日以来の“109.661円”へと押し下げられていきました。


◆ ただファンダメンタルズは変わっておらず、それでいてテクニカル的にも…?

こうして想定したシナリオとは異なる動きを見せた昨日であり、『“110円ライン”で支えられるか?』も叶うことはありませんでした。
このため本来であれば、“一旦様子見”とすべき局面なのかもしれません。

しかしけん引する「米10年国債利回り」のネックラインとなるのは、“先月24-25日のダブルボトム(1.587%)”と見られます。
こちらはまだ割り込んでいないのみならず、前記したように「景況感アドバンテージ」を持っているのは“米国”という認識に変化はありません。
そうなると好内容相次ぐ「米経済指標」を背景に「米経済正常化」への期待感は根強く、そこから派生する「金利先高観」も維持されると見るのが妥当ということになります。

「ドルは割高」に意識が向かうようなことがあれば、「ポジション調整」が長引く可能性(リスク)は否めません。
それでも目先のテーマは、昨日も記したように「リスク選好の持続性」と「ポジション調整」との兼ね合いです。
「一方的な動意にはつながりにくい(綱引き)」という状況を踏まえれば、やはり現在の“110円割れ”は「ポジション調整の一環(範囲内)」との認識で臨みたいところです。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:110.466(3/31~4/6の61.8%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値4:110.313(3/31~4/6の50%戻し)
上値3:110.159(3/31~4/6の38.2%戻し、+1σ)
上値2:110.047(日足・一目均衡表転換線、大台)
上値1:109.940(月足・一目均衡表先行スパン下限)
前営業日終値:109.739
下値1:109.661(4/6安値)
下値2:109.456(20日移動平均線、ピボット1stサポート)
下値3:109.373(3/29安値、3/23~3/31の61.8%押し)
下値4:109.129(3/26安値、50月移動平均線、ピボット2ndサポート)
下値5:108.988(200週移動平均線、100月移動平均線、3/23~3/31の76.4%押し、大台)

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引、証券取引、および暗号資産CFD取引(暗号資産関連店頭デリバティブ取引)に関するご注意


【パートナーズFXおよびパートナーズFXnano】
パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの建玉必要証拠金金額は原則、一般社団法人金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額とします。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第31項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。但し、一般社団法人金融先物取引業協会が為替リスク想定比率を算出していない通貨ペアにつきましては、一般社団法人金融先物取引業協会と同様の算出方法にて当社が算出した為替リスク想定比率を使用しております。取引手数料は無料です。なお、外貨両替については1通貨あたり0.20円、受渡取引については1通貨あたり0.10円の手数料をいただきます。

【CFD-Metals】
CFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。

【証券】
国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.75%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,750円(消費税込み)をいただきます。有価証券のお預りが無く、一定期間証券口座のご利用が無い場合等は、別紙 ①「手数料等のご案内」に記載の 証券口座維持管理手数料1,100円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

【暗号資産CFD】
暗号資産は法定通貨(本邦通貨又は外国通貨)ではなく、特定の者によりその価値を保証されているものではありません。暗号資産は、代価の弁済を受ける者の同意がある場合に限り代価の弁済に使用することができます。暗号資産CFDは、取引時の価格の変動により、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。暗号資産CFDの取引に必要な証拠金は、取引の額の50%以上の額で、証拠金の約2倍までの取引が可能です。取引にあたり、営業日をまたいで建玉を保有した場合にはレバレッジ手数料が発生します。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会 一般社団法人日本暗号資産取引業協会

このページの先頭へ

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > マネパの為替分析 日刊レポート > あくまで「ポジション調整の範囲内」・・・!?