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マネパ為替分析 日刊レポート

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実は“押し目買い”の好機・・・!?

2021年04月14日

◆ 「金利/リスク」の双方から逆風・・・ - 109円割れ

失速

注目の「米CPI」は、好内容の事前予想を“さらに上回り(前月比は12年8月以来/前年比は18年8月以来の高い伸び)”ました。
この影響もあって、NYタイム序盤には“109.127円→109.590円”への急伸が見られました。
しかし反発はそこまで…。

「米早期金融引き締め」への思惑は一向に高まらず、「米10年債利回り」も“低下(1.70%→1.61%)”に転じました。
さらに「ワクチン普及への悲観論(J&Jワクチン接種を一時停止)」から米株式は続落しており、金利/リスク双方から“ドル売り”が高まる格好となりました。
こうして“ドル全面安”に移行する格好になると、NYタイム終盤には“109円ギリギリ”へと売り込まれ、そして東京タイムに入って“109円割れ”へと発展しました。


◆ “もう一段の下値追い”はあってしかるべきだが…?

引き続き「米10年債利回りを睨みながら…」が基本となりますが、ポイントとなる「節目(1.70%)回復 VS ネックライン(1.587%)割れ」の観点では“下値トライ失敗→上値トライ失敗”という状況となっています。
このため目先は“再度の下値トライ”となる可能性が高いものの、“方向感が定まった”と見るのはやはり早計といわざるを得ません。

“109円割れ”という事実(テクニカル)を踏まえれば、“もう一段の下値追い(オーバーシュート)”はあってしかるべきでしょう。
ただ本日は「米地区連銀経済報告〈ベージュブック〉」に加え、「米要人発言(パウエルFRB議長/クラリダ副議長/ウィリアムズNY連銀総裁)」も相次ぐスケジュール感になります。
「新たなポジション構築(特に円買い)」を積極的に行う地合いとはいい難く、「ネックライン(1.587%)」もまだ割り込んでいないことを考えれば、「ポジション調整の範囲内」と見るのがやはり妥当なように思います。
切り下げたところは、実は“押し目買い”のチャンス・・・?


◆ ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:109.652(日足・一目均衡表基準線)
上値4:109.552(20日移動平均線、4/9~4/13の61.8%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値3:109.487(4/9~4/13の50%戻し)
上値2:109.375(4/9~4/13の38.2%戻し)
上値1:109.183(50月移動平均線)
前営業日終値:109.061
下値1:108.995(4/8安値、4/13安値、200週移動平均線、100月移動平均線、大台)
下値2:108.847(-1σ、ピボット1stサポート)
下値3:108.696(3/25安値、2/23~3/31の38.2%押し)
下値4:108.540(ピボット2ndサポート)
下値5:108.402(3/23-24安値)

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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