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マネパ為替分析 日刊レポート

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ここからは“押し目買い”も慎重に…!?

2021年10月18日

◆ “上値追い”は続く… - 114円半ば

強い米経済指標(小売売上高は+0.7%、2ヶ月連続増)&良好な米企業決算(ゴールドマン・サックスの7-9月純利益は+53.78億ドル)を背景に、先週末の米株式は堅調でした。
一方で世界的なインフレ懸念もあり、米国債利回りの上昇傾向は続いています。
このためリスク/金利の双方から“円売り”が入り、東京タイムに“114円台”にあっさり乗せると、NYタイム序盤には“114.450円”へと駆け上がっています。

一方で“チャート上の節目(18/10/4高値:114.548円)”を一気に窺うには、至りませんでした。
その後は週末ということもあり“113.986円”へと値を落とすなど、“上値の重さ”も見せながら、先週末の取引を終えています。


◆ “円売り”への安心感も台頭しているが…?

日本はデフレ圧力が残っていますので、「テーパリングはまだまだ先」との意識が立ちやすいと見られます。
一方でほぼ100%を輸入に依存してもいますので、資源価格の高騰が「貿易収支悪化」との思惑を誘いやすいとも見られます。
このためファンダメンタルズ的に“円売り”が誘われやすく、現時点では“安心感”すら台頭している印象があります。

一方でそれに対するのが、何度も記してきた「上昇往き過ぎ感」です。
これまで「スピード違反」が“ドル買い遅れ”を促し、それが“利益確定売り”を減じさせることで、“さらなる上値追い”につながった可能性を指摘してきましたが、すでに指摘から“2.5円超”も上昇しています。
そうなるといつ「上昇往き過ぎ感」が勝り出してもおかしくなく、冒頭で記したように“チャート上の節目(114.548円)”は“心理的な節目(115.00円)”はもう目前に迫っています。

引き続き“戻り売り”は手控えたいところですが、“高値を付いていく”は元より、ここから先は“押し目買い”にも慎重姿勢で臨むべきかもしれません。
それ相応の調整幅が見られなければ…。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:115.000(大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:114.879(17/3/15高値)
上値3:114.733(17/11/6高値、+2σ)
上値2:114.548(18/10/4高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:114.460(10/15高値《年初来高値》)
前営業日終値:114.249
下値1:114.000(大台、10/14~10/15の38.2%押し)
下値2:113.833(10/14~10/15の50%押し)
下値3:113.759(ピボット1stサポート)
下値4:113.620(10/15安値、10/14~10/15の61.8%押し)
下値5:113.501(10/14~10/15の76.4%押し)


◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:85.438(5/11高値)
上値4:85.252(5/12高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:85.184(6/2高値)
上値2:85.045(6/11高値、+2σ、大台、ピボット1stレジスタンス)
上値1:84.933(6/14-15高値、10/15高値)
前営業日終値:84.765(200月移動平均線)
下値1:84.593(10/15高値後の押し目)
下値2:84.356(ピボット1stサポート)
下値3:84.188(7/6高値、10/15安値)
下値4:84.000(大台、ピボット2ndサポート)
下値5:83.848(100月移動平均線)


◆ ポンド円 抵抗・支持ライン

160.104(16/6/24高値)
160.000(大台)
159.000(大台)
158.000(大台)
157.414(10/15高値《年初来高値》)
前営業日終値:156.997(大台)
156.882(+2σ)
156.622(10/15安値後の38.2%押し)
156.378(10/15安値後の50%押し)
156.134(10/15安値後の61.8%押し)
156.000(大台)
155.831(10/15安値後の76.4%押し)
155.483(10/1~10/15の23.6%押し)
155.342(10/15安値)
155.000(大台)
154.558(10/14安値、+1σ)
154.289(10/1~10/15の38.2%押し)

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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