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マネパ為替分析 日刊レポート

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思惑が“振れやすい”時間帯…!?

2021年11月22日

◆ “リスク回避→円買い”も見られたが…? - 膠着変わらず

「欧州におけるコロナ感染再拡大(ドイツは行動制限/オーストリアはロックダウン等)」を背景に、先週末は“リスク回避→円買い”が台頭しました。
この影響からクロス円は軒並み下値を探る展開となり、ドル円は一時“113.586円”まで下値を拡大する場面が見られました。

一方でこのコロナ感染再拡大は“ユーロ売り”を誘い、ユーロドルは“年初来安値更新”を見せたことで“ドル買い”も並立しています。
このためドル円に明確な方向性が定まることはなく、緩やかに“114円ライン”に戻して先週末の取引を終えています。


◆ 「インフレ高騰」一辺倒に陰りが…?

「コロナ感染再拡大」ともなれば、「金融正常化の遅れ」に意識が向かってもおかしくありません。
そうなると金利面では“ユーロ売り”が継続しやすく、それが“ドル買い”を促し続ける展開も十分に想定されるところです。

ただし「インフレ高騰」の背景にあるのは、主に「原油価格の高騰」と見られます。
しかしながら「コロナ感染再拡大」ともなれば、こちらは“需要減”へとつながりかねない格好になります。
特に現在は“備蓄放出”の思惑が見え隠れしていますので、特に影響を受けやすいと考えるのが自然です。


◆ つまり思惑は“揺れ動く”…?

そうなると金利面では“正常化⇔正常化の遅れ”のいずれに傾いてもおかしくなく、センチメントにしても“選好(インフレ懸念後退)⇔回避(景気悪化)”の双方を抱えることになります。
さらに明日23日には日本市場が、25日には米国市場が休場というスケジュール感を考えれば「新規のポジション形成は手控えられる」と見るのが自然でもあります。

「次期FRB議長人事」等、新たな材料が跳び出せばまた話は変わってきますが、「基本は
“114円台中心”、ただし放れた方には“付いていく”」との見方を継続したいところです。
分厚いドル買い/ドル売りオーダーでがっちり固められている、“113.50-114.50円”をいずれかに突破するまでは…。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:114.687(+2σ)
上値4:114.541(11/19高値、ピボット1stレジスタンス)
上値3:114.440(11/17~11/19の61.8%戻し)
上値2:114.277(11/17~11/19の50%戻し、+1σ)
上値1:114.114(11/17~11/19の38.2%戻し)
前営業日終値:114.029(大台)
下値1:113.897(20日移動平均線、日足・一目均衡表基準線/転換線、11/19安値後の50%押し)
下値2:113.801(11/19安値後の61.8%押し)
下値3:113.673(11/19安値後の76.4%押し)
下値4:113.586(11/19安値、11/9~11/17の61.8%押し水準、ピボット1stサポート)
下値5:113.489(-1σ)


◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:83.162(11/16~11/19の50%戻し、日足・一目均衡表転換線、ピボット1stレジスタンス)
上値4:83.075(週足・一目均衡表転換線、-1σ、大台)
上値3:82.926(11/16~11/19の38.2%戻し、200日移動平均線、週足・一目均衡表先行スパン上限、11/19高値後の61.8%戻し)
上値2:72.757(11/19高値後の50%戻し)
上値1:72.616(11/19高値後の38.2%戻し)
前営業日終値:82.509(月足・一目均衡表先行スパン上限)
下値1:82.358(日足・一目均衡表先行スパン上限、50週移動平均線)
下値2:82.160(11/19安値)
下値3:82.072(週足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表転換線)
下値4:81.965(-2σ、ピボット1stサポート、大台)
下値5:81.855(10/11安値、100日/50日/20週移動平均線)


◆ ポンド円 抵抗・支持ライン

155.979(10/20~11/12の61.8%戻し、大台、+1σ)
155.288(10/20~11/12の50%戻し、日足・一目均衡表基準線)
155.000(大台)
154.759(11/4~11/12の61.8%戻し)
154.698(11/17高値)
154.440(11/19高値)
154.318(20日移動平均線)
154.000(大台)
153.885(100月移動平均線)
153.726(週足・一目均衡表転換線、11/19高値後の61.8%戻し)
153.648(日足・一目均衡表先行スパン上限)
153.527(日足・一目均衡表転換線、50日移動平均線、11/19高値後の50%戻し)
前営業日終値:153.349(週足・一目均衡表基準線)
153.181(日足・一目均衡表先行スパン下限)
153.000(大台)
152.881(-1σ)
152.637(100日/20週移動平均線)
152.520(11/19安値)
152.356(11/12安値、200日移動平均線)
152.000(大台)
151.869(10/8安値)
151.354(10/1~10/20の76.4%押し、-2σ)
151.032(10/7安値、大台)
150.817(10/6安値)

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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