◆ 「米金融正常化」への思惑は崩れず - 米雇用統計

注目された米雇用統計は、“マチマチ”という結果でした。

まず非農業部門雇用者数は&l" />

FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

マネパ為替分析 日刊レポート

最新の記事

ここまで来れば“下値は堅い”…!?

2022年01月11日

◆ 「米金融正常化」への思惑は崩れず - 米雇用統計

注目された米雇用統計は、“マチマチ”という結果でした。

まず非農業部門雇用者数は“昨年1年間を通しても最小&2ヶ月連続で予想の半分以下(+19.9万人)”と、かなり芳しくありませんでした。
一方で失業率は“2020年2月以来(3.9%)”/平均時給は“予想以上(前月比+0.6%/前年比+4.7%)”と、こちらはかなりの好内容が示されています。
ただし現在のマーケットは“インフレ≧完全雇用”に傾斜している分だけ、「米金融正常化」への思惑が後退することはありませんでした。
逆に『テーパリング終了(3月)と同時に利上げ開始』『年内利上げ回数を3回→4回へ引き上げ』といった話も流れるなど、さらに強まった印象もあるくらいです。


◆ ただしリスクセンチメントは悪化

一方で「重症化リスクは低い」との認識こそあるものの、昨日は「オミクロン株の感染拡大」も併存しました。
これに前記「米金融正常化」に伴う「米株式軟調」が加わり、リスクセンチメントはさらに悪化しています。
こうして“綱引き(ドル買い⇔円買い)”となっているドル円ですが、昨日は“リスク回避→円買い”が勝ったこともあり、“115.043円”へと押し下げられる場面を見せています。

◆ 基本は“綱引き”と見るが、それでも…?

こうなってしまうと「金利(米金融正常化への思惑)」「リスク(オミクロン株の感染拡大等)」の駆け引きになりやすく、“綱引き”の展開が本日も想定されるところです。
ただし本日は「パウエルFRB議長発言(乗員・指名公聴会)」が予定されているだけに、前者の思惑が先行しやすい…?

オーダー状況を見ると、“115.00円”にはかなりまとまった規模の「ドル買いオーダー」が設定されていると聞き及びます。
つまりここからの“下値追い”には、かなりのパワーが必要と見るのが自然です。

もちろん“115.40-60円”には「ドル売りオーダー」も散見されていますので、このまま“上値模索”に回帰できるかは微妙といわざるを得ません。
それでも昨日の下落にて、すでに“いい水準”まで下げています。
ここまで来れば“下値は堅い”、押すところがあれば“積極的な買い拾い”にて、対処したいところです。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:116.182(1/6高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:116.046(1/7高値、大台)
上値3:115.848(1/10高値、1/4~1/10の61.8%戻し)
上値2:115.695(1/4~1/10の50%戻し、日足・一目均衡表転換線、ピボット1stレジスタンス)
上値1:115.541(1/4~1/10の38.2%戻し、+1σ)
前営業日終値:115.203
下値1:115.043(1/10安値、大台)
下値2:114.947(1/3安値、11/30~1/4の38.2%押し、ピボット1stサポート)
下値3:114.813(20日移動平均線)
下値4:114.670(12/29安値、12/17~1/4の50%押し)
下値5:114.560(ピボット2ndサポート)


◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:83.544(1/5~1/10の61.8%戻し、+1σ)
上値4:83.354(1/10高値、1/5~1/10の50%戻し、日足・一目均衡表転換線)
上値3:83.227(ピボット1stレジスタンス)
上値2:83.082(1/5~1/10の38.2%戻し)
上値1:83.000(大台)
前営業日終値:82.653(200日/20日/50週移動平均線)
下値1:82.518(日足/週足・一目均衡表先行スパン上限)
下値2:82.418(50日移動平均線)
下値3:82.334(1/10安値、12/20~1/5の50%押し)
下値4:82.189(12/3~1/5の38.2%押し、20週移動平均線、ピボット1stサポート)
下値5:82.077(12/23安値、日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表転換線)


◆ ポンド円 抵抗・支持ライン

158.219(21/10/20-21高値)
158.000(大台)
157.763(1/5高値)
157.472(1/6高値)
157.375(1/10高値)
157.071(1/5~1/10の61.8%戻し、大台)
156.857(1/5~1/10の50%戻し)
156.783(月足・一目均衡表先行スパン上限)
156.589(+1σ)
前営業日終値:156.448
156.325(日足・一目均衡表転換線)
155.951(1/10安値、1/3~1/5の61.8%押し、大台)
155.566(1/3~1/5の76.4%押し)
155.150(1/4安値)
155.000(大台)
154.887(1/3安値)
154.616(12/20~1/5の38.2%押し)
154.275(20日移動平均線)
154.003(12/28-29安値、大台)

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引、証券取引、および暗号資産CFD取引(暗号資産関連店頭デリバティブ取引)に関するご注意


【パートナーズFXおよびパートナーズFXnano】
パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの建玉必要証拠金金額は原則、一般社団法人金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額とします。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第31項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。但し、一般社団法人金融先物取引業協会が為替リスク想定比率を算出していない通貨ペアにつきましては、一般社団法人金融先物取引業協会と同様の算出方法にて当社が算出した為替リスク想定比率を使用しております。取引手数料は無料です。なお、外貨両替については1通貨あたり0.20円、受渡取引については1通貨あたり0.10円の手数料をいただきます。

【CFD-Metals】
CFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。

【証券】
国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.75%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,750円(消費税込み)をいただきます。有価証券のお預りが無く、一定期間証券口座のご利用が無い場合等は、別紙 ①「手数料等のご案内」に記載の 証券口座維持管理手数料1,100円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

【暗号資産CFD】
暗号資産は法定通貨(本邦通貨又は外国通貨)ではなく、特定の者によりその価値を保証されているものではありません。暗号資産は、代価の弁済を受ける者の同意がある場合に限り代価の弁済に使用することができます。暗号資産CFDは、取引時の価格の変動により、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。暗号資産CFDの取引に必要な証拠金は、取引の額の50%以上の額で、証拠金の約2倍までの取引が可能です。取引にあたり、営業日をまたいで建玉を保有した場合にはレバレッジ手数料が発生します。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会 一般社団法人日本暗号資産取引業協会

このページの先頭へ