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今週の為替相場、武市はこう見る

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今週の為替相場、武市はこう見る [2020年05月18日(月)]

2020年05月18日

国内大型連休中に進行した“緩やかな下値追い”は、先週初に“一旦巻き戻され”ました。
しかしその後は「米中懸念」を背景に、再び“緩やかな下値追い”へと戻っています。
もっともドルと円は“同一方向の綱引き(リスク回避時はドル買い⇔円買い)”という構図は変わっていませんので、「方向感定まらず」という状況に大きな変化は見られておりません。

ただしテクニカル的には、結構“重要な動き”が先週は見られました。
「雲の下抜け(下限は106.70円水準)」が冒頭の“巻き戻し”で否定されたことで、今度は緩やかに切り下がる「雲の上抜け(先週末段階の上限は107.30円水準)」に挑んだからです。
そして「上抜ける」場面が一時見られましたが、結局こちらも否定された格好となったことです。

こうして「上にも下にも動けない(膠着)」は度合いを増し、「方向感定まらず」はより顕著になった印象があります。
ただし気にしておきたいのは、その「上抜け/下抜け」の基準となる“日足・一目均衡表先行スパンの雲(本日は106.697-107.296円)”の上限だけが、これから“緩やかに上昇”し出すという実状です。
つまり「レンジ推移は継続」しやすいものの、「レンジそのものは拡大」する可能性があるということになるからです。
しかもそれ「上方向のみ(下限は横ばい、上限のみ切り上げ)」ということになれば、“緩やかに上値追い”となる可能性もゼロではない…?

「WHO・年次総会(18-19日)」「中国・全人代(22日~)」が予定されるスケジュール感を考えれば、「米中懸念」がさらに激化(米中双方よりけん制発言が連発)する可能性は否めません。
このため“揺れ動く”が基本路線ということになりますが、それでも“綱引き(ドル買い⇔円買い)”という状況下では「方向感定まらず」が自然…。
それでいて「レンジ上限のみが拡大」と考えれば、「大きく崩れる」は期待薄…。

「雲の上抜け」を失敗した直後ですので、目先は“上値が重い”が先行する可能性は否めないところかもしれません。
それでも今週は「大きく崩れない」「緩やかに上値模索」を中心にして、考えたいところです。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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