※『マネーパートナーズ為替分析 武市レポート』の配信は、年内は本日が最後となります。
今年一年、ありがとうございました。
新年は1月4日(月)を予定しておりますので、来年もよろしくお願いいたします。
先週は「コロナワクチン接種」「Brexit交渉合意」と、いくつかの“リスク選好要因”が重なりました。
一方で「新型コロナ・変異種感染拡大」「米追加経済対策難航」等、いくつかの“リスク回避要因”も混在しています。
さらにクリスマスに絡んだ「流動性低下」の影響もあり、「方向感定まらず」は続いています。
このため“上昇→利益確定売りにて失速”が目立ったポンドを除けば、概ね“小動き”に終始しました。
こうした影響もあり、ドル円の週間変動幅は“わずかに63.7pips(103.250-887円)”に留まりました。
いよいよ年末モードへと移行する中、本日は『トランプ大統領、経済対策法案に署名』との報道が流れてきました。
「米追加経済対策難航」という“リスク回避要因”が消失した格好になることから、目先は“リスク選好→ドル売り・円売り”へ傾斜する可能性が囁かれるところです。
ただし「米追加経済対策難航」というドルにとっての“ネガティブ”が消失したことは、中長期で見れば“ドル買い戻し”の要因となり得る…?
問題となり得るのは、“閑散に売りなし”との懸念が付き纏う「流動性低下からの回復具合」です。
もう一つ、“リスク回避→ドル買い”への思惑が残存する「新型コロナ・変異種感染拡大の進行具合」です。
この2つには十分に注意しておく必要がありますが、“不確定要因”がいくつも残存し続ける状況に比べれば、全然マシ…?
“不意な急変動(特に仕掛け的な動き)”には注意をしつつも、今年の年末・年始は“緩やかなドル売り”と考えておくべきかもしれませんね。