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今週の為替相場、武市はこう見る

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今週の為替相場、武市はこう見る [2021年04月12日(月)]

2021年04月12日

「イースター(復活祭)休暇」後のマーケットは、“ポジション調整(下攻め)”からスタートしました。
1日発表の「米インフラ投資計画(2.3兆ドル規模)」を巡る思惑(難航予想)から、「米10年債利回り」の低下を招いたからです。
“110.637円”で寄り付いたドル円は、この影響もあって8日には“109円割れ(108.995円)”へと押し下げられていきました。

一方で「強い米・中経済指標(中国PPIは18年7月以来/米PPIは11年9月以来の高い伸び)」をキッカケに、週末には「米10年国債利回り」は上昇に転じています。
この影響にて“週末要因の売り戻し(利回りは上昇)”は加速し、“1.62%→1.68%”へと上昇するに従って、ドル円も“108.995円→109.958円”へと反発しています。

こうして“下攻め→反転”となったことから、目先は“さらなる上値追い”が期待されるところです。
しかし“節目(110円)”をこなし切れておらず、“上値の重さ”が再認識される可能性もゼロではありません。

こうした中、今週は「米3・10・30年債入札(計1200億ドル相当、12-13日)」が予定されています。
過去の入札では“急変動(乱高下?)”した経緯を持つだけに、「米10年債利回りを睨みながら…」はより一層高まる可能性が否めないところです。
そして「米10年債利回り」を見る上でポイントとなるのは、「節目(1.70%)回復 VS ネックライン(1.587%)割れ」です。

先週末の動きにて、“後者”は大きく遠退きました。
しかしながら“前者”には至っておらず、現時点での方向感は“未知数”といわざるを得ないのが実状といえます。
ただし「米金利先高観」こそ一服感が漂うものの、「米景気回復シナリオ」が崩れたわけではなく、「米経済正常化」への期待感は根強いものがあります。
そうなるとそこから派生する「金利先高観」も“しっかり維持”されていると見るのが、やはり自然ということになります。

基調を一目均衡表を用いて探るという際にポイントとなるものの一つに、「日々線と基準線との位置関係」があります。
そして週足・基準線は“106.778円”に展開していますので、中期的には“上方向”と見るのが妥当です。
しかし日足・基準線は“109.589円”に展開しており、当該ラインを挟んだ“揺れ動き”となっていることを考えれば、短期的には“膠着”と見るのが妥当ということになります。
こうした中で前記ファンダメンタルズまで踏まえれば…?

“上値の重さ”も意識されやすいと見られますが、やはり“下値は堅い”がより勝る展開を想定しつつ、「米10年債利回り」の動向を見極めたいところです。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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