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今週の為替相場、武市はこう見る

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今週の為替相場、武市はこう見る [2022年1月17日(月)]

2022年01月17日

年明け早々に“116.346円”まで駆け上がったドル円でしたが、先週はほぼ1週間を通して下落しました。
「世界的な新型コロナの感染急拡大」に対する懸念もありますが、「米金融引き締めの前倒し」への思惑が巻き戻されたことが大きいと見られます。

11日の米上院・再任指名公聴会において、パウエルFRB議長は『年内利上げを開始、年後半にはバランスシート縮小』と発言しました。
いわゆる“タカ派寄り”といえますが、しかしマーケットが“想定していたほどではない”との見方が先行しました。
翌12日の米CPIも“1982年6月以来(前年比+7.0%)”と「インフレ高止まり」が示されましたが、しかしながらこちらも“想定通り”として捉えられました。
こうしてマーケットは「知ったら終い」「噂で買って、事実で売る」を地で往く展開となり、積み上がったドル買いポジションが解消されるに至りました。

もっともその後の米要人発言は、“タカ派寄り”が継続しています。
 『利上げ決定に近づきつつある(ウィリアムズNY連銀総裁)』
 『利上げ対応が必要(デイリー・サンフランシスコ連銀総裁)』
 『年4-5回利上げの可能性(ウォラーFRB理事)』 etc…
こうして低下していた米10年債利回りは反発に転じており、これにつれる格好で一時“113.484円”へと押し下げられていたドル円は“114円前半”へ値を戻しています。

すでに「ブラックアウト期間」に突入しましたので、今後は米金融引き締めを背景にした“思惑の揺れ動き”は想定しづらいところです。
このためその他の要因が浮上しない限り、今週は“方向感定まらず”になりやすいと見られます。

ただし前記「世界的な新型コロナの感染急拡大」の他にも、「ロシアとの安全保障関連」というリスク要因は燻っています。
また今週は「日銀金融政策決定会合」が予定されていますが、先週末には『インフレ目標2%に到達せずとも、利上げできるかを検討』といった一部報道も流れています。
つまり“方向感定まらず”になりやすいものの、それで“動きづらい(膠着)”とはいい切れない雰囲気が台頭しているのが実状といえます。

テクニカル的には“日足・一目均衡表先行スパンの雲(本日は113.639-167円)”が、下値を支える可能性が強そうに見えます。
一方で上方向には“20日移動平均線(同114.935円)”が展開しており、“大台(115.00円)”と合わさって行く手を遮っています。
「当該レンジ内での揺れ動き」を基本とし、「抜けた方向についていく」を意識しながら、今週は神経質なマーケットと対峙したいところです。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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