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メキシコ中央銀行は金融緩和姿勢を維持

2019年10月04日

メキシコ中央銀行は9月26日の金融政策委員会で予想通り政策金利を0.25%引き下げ7.75%としました。前回8月に続き2会合連続の利下げとなり5名の理事のうち3名の賛成での決定となりました。
声明文では「ヘッドライン・インフレ率の低下や、経済の減速、海外及び国内のイールドカーブの動きを考慮した」と述べています。

2014年1月以降 メキシコインフレ率

2014年1月以降 メキシコインフレ率
メキシコ中央銀行Webサイトより抜粋

メキシコの8月のインフレ率は7月の3.78%から3.16%に低下、コア・インフレ率も7月の3.82%から3.78%に低下しており中銀の目標レンジに納まっています。
メキシコのインフレ率は2017年12月の6.77%を天井にここのところ低下傾向を続けており、2016年12月以来の低いレベルに落ち着いています。

メキシコの4~6月期のGDP(国内総生産)は前期比0%(予想0.1%)前年同期比-0.8%(予想-0.4%)と景気は減速しています。
低下するインフレ率と減速する国内景気、それに加えてメキシコ政府が示した2020年度予算案が財政規律重視のスタンスであることや、FOMCでの0.25%の利下げの影響もあり2会合連続の利下げになったものと思われます。

声明文はさらに今後の金融政策に関して「不確実性の要因を引き続きしっかりフォローしヘッドライン・インフレ率が中銀の目標への秩序ある収斂と整合的であるように今後の情報に基づいて必要な行動を取る」と述べました。これは前回同様の文言です。
メキシコ中銀はインフレ率の低下と経済減速に注意を払っており、「価格形成と経済のスラック(弛み)状況がリスクに晒されている環境」とも述べておりインフレ率の低下を気にしている状況で、追加緩和を示唆していると思われます。
メキシコ中央銀行のインフレターゲットは3%±1%なので、引き続きインフレ率には注意が必要でしょう。
またFOMCの姿勢はメキシコの金融政策に大きな影響を与えますから、FOMCが年内追加緩和を行うようであれば、11月14日、12月19日の会合で追加緩和の可能性も浮上する可能性があります。

MXN/JPY 日足BIDチャート
MXN/JPY 日足BIDチャート

メキシコペソは対ドルで9月は1ドル=20.15ペソから19.32ペソとなり利下げを受けて19.86ペソまでドル買いペソ売りとなりました。
今年のドルの高値20.25ペソからペソの下落は一服しており、9月の安値19.32~20.00のレンジが想定されます。

メキシコペソ円は8月26日に1ペソ=5.187円まで下落しましたが、9月18日には5.593円まで反発しました。
5.5円は8月に下抜けするまでサポートしていたレベルでこのレベルがレジスタンスとして機能しました。
執筆時の10月3日5.377円まで下落しましたが5.422円付近で推移しています。5.187~5.596のフィボナッチ・リトレースメント50%が5.392円、61.8%戻しが5.344円となり、ここが短期的なサポートとして機能しています。
ここが下抜けすると8月26日の安値5.187円を試しに行く展開が予想されます。
一方で5.34~5.39付近がサポートできれば、20日移動平均線の位置する5.473円、60日移動平均線が位置する5.5円への反発が予想されます。
短期のRSIが20%付近へ低下していることを考えると短期的な反発が予想されます。

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プロフィール

  • 著者近影 YEN蔵(田代岳)(えんぞう(たしろがく))
    投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。 為替を中心に株式、債券、商品、仮想通貨と幅広くマーケットをカバーして、分かりやすい解説を行っている。


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