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YEN蔵の外国為替見聞録

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メキシコはリセッション入りか?

2019年11月15日

今週の新興国市場は比較区的小動きとなるなかでメキシコペソの下落が目立っていました。
メキシコは経済減速など悪材料が重石となっています。

10月30日にNEGI(メキシコ国立統計地理情報陰)が発表した2019年7~9月期のGDP速報は前年同期比0.4%減となり2四半期連続でマイナス成長となりました。
製造業や鉱業などが前年同期比1.8%減少と冴えず、サービス業などにも悪影響が出ています。

2018年末に発足したロペスオブラドール政権は左派政権で、民間主導経済を否定し建設中のメキシコシティの新空港の計画を白紙に戻すなど強引な政策が裏目に出ています。
従来政権の自由主義経済を汚職や格差の温床として否定しています。国内外から資金を集めた新空港の建設中止や石油鉱区の民間入札を無期延期、外国企業が参加するパイプライン建設も見直しを求めています。
このような政府の姿勢に対して民間企業には不安が広がり投資が控えられています。

政府が続ける緊縮政策も経済減速の原因になっており、本来であれば財政出動の景気刺激策が求められるところですが支出の抑制を続けています。

また、2018年9月30日に締結で合意したUSMCA(米・メキシコ・カナダ協定)は米国とカナダの議会での批准手続きが遅れて未だに発行時期がはっきりしません。
発行時期が見えない中でトランプ大統領は一時不法移民を巡り関税の課税をちらつかせました。大統領選が近づく中でトランプ大統領が再びメキシコに難題を突きつける可能性もあり、企業としては投資に対して慎重な姿勢をとっていることも経済にはマイナス材料になっています。

今週辞任を表明したボリビアのモラレス大統領はメキシコの亡命を求めてメキシコに到着しました。
メキシコのモラレス氏受け入れは中南米の左派政権と対立する米国と摩擦を生む可能性があります。トランプ大統領は11日にモラレス氏の辞任は西半球の民主主義にとって重要だと声明を出しました。貿易問題、移民問題に続いてトランプ大統領と対立する姿勢を示すメキシコ政権に市場は冷ややかなのかもしれません。

昨晩、メキシコ中央銀行は予想通り政策金利を7.75%から7.5%に引き下げました。利下げは3回連続となり、中銀は成長見通しがここ数ヶ月で悪化した可能性があるとの見方を示しました。
メキシコ中銀は2019年の成長率を0.2~0.7%、2020年は1.5~2.5%と予想しています。経済に内在する需給の緩みが予想より早く増大、リスクとしては米国との関係、メキシコと国営石油会社ペメックスの格付け見通しに対する不確実性を挙げています。

MXN/JPY 日足BIDチャート

MXN/JPY 1時間足BIDチャート


チャートはメキシコペソ円の時間足と日足です
メキシコペソ円は4月12日の高値5.971円から8月25日に5.187円に下落後に11月7日に5.726円まで上昇しました。
そこからはドル円の下落もあり昨日は5.561円まで下落しました。
5.55~5.6円付近は上昇前のレジスタンスになったところで短期的なサポートとして意識されます。ここを下抜けすると一目均衡表の雲の位置する5.5円付近への下落が予想されます。
このレベルが維持できれば5.6~5.75円のレンジが継続と予想します。
中期的に見て5.75円の戻り高値のレベルを上抜け出来ないと5.4~5.75円のレンジが予想されます。
時間足を見ると5.56円がサポートされ5.62円付近に上昇しています。5.64円付近が一目均衡表の雲の上限、13日にもみ合ったレベルです。ここが上抜けできれば下落前のサポートレベル5.68円付近への反発が予想されます。
(15日10時時点の価格を元に執筆)

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プロフィール

  • 著者近影 YEN蔵(田代岳)(えんぞう(たしろがく))
    投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。 為替を中心に株式、債券、商品、仮想通貨と幅広くマーケットをカバーして、分かりやすい解説を行っている。


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