新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント
【トルコリラは来週、再来週に重大な発表】
3月2日にエルドアン大統領は人権行動計画というものを発表する予定です。エルドアン大統領は新たな改革を考えているようで、長い間計画して計画案を披露するようです。
またその翌週には経済改革を公開してトルコを安定と信頼に基づいて成長させる決意を表明する予定です。こちらの経済改革で何が出るのか今のところ不明です。トルコリラにとっては経済改革のほうがより影響を与えそうです。またエルドアン大統領が金利の引き下げ圧力などをかけなければよいのですが、それがあるとここまで良い仕事をしてきたトルコ中央銀行も苦しい立場に立たされることになります。
USD/TRY 日足BIDチャート
ドルトルコリラは16日に6.8933リラまで下落しましたが、そこから反発して7.2439リラ付近まで上昇しています。週足一目均衡表の雲の上限が位置しています。7.3リラ付近は下落前のサポートレベルでここが短期的なレジスタンスとなります。ここを上抜けすると日足一目の雲の下限が位置する7.48リラ付近への上昇を予想します。
TRY/JPY 日足BIDチャート
リラ円は15.251円まで上昇しましたが15.325円に週足一目の雲の下限が位置し、ここがレジスタンスとして機能しています。14.57円に日足一目の基準線が位置し、ここがサポートになっています。ここが維持できれば14.57~15円のレンジ、下抜けした場合は14.30円付近への下落を予想します。
【ランドは予算が発表されました】
24日にムボウェニ財務相は予算演説を行いました。2020年度(20年4月~21年3月)の公的債務はGDPでは80%になり、2019年度から15%増加することが明らかになりました。南アフリカは恒常的に国営企業への補助や公務員の給与が財政負担になっており、20年度の財政赤字はGDP比で14%となりました。
新型コロナによる不況を受けて予定していた増税などが見送られ法人税は28から27%に引き下げられます。
USD/ZAR 1時間足BIDチャート
発表後にドルランドは一時14.3863ランドまで下落しましたが、その後は14.8059ランドまで上昇しています。ドルランドは最近の安値まで下落しましたが、米10年債利回りが1.4%に上昇したこともありドルは反発しました。14.63ランド付近に時間足の一目均衡豹の転換線があり短期的なサポートになっています。一方で14.87に日足一目の基準線がありここがレジスタンスになっています。ここが抜けられないと14.50~14.87のレンジを想定します。
ZAR/JPY 1時間足BIDチャート
ランド円は24日に7.339円と戻り高値まで上昇しました。このレベルが天井圏となりサポートされていた7.24円付近を下抜けして7.168円まで下落しました。7.339円は一旦高値となり7.15円が短期的なサポートと、ここを下抜けすると22日安値7.08付近への下落を予想します。
【メキシコは米国の寒波の影響もあるようです】
テキサスを襲った寒波の影響はメキシコにも影響を与えているようです。メキシコ湾岸の米国の製油施設への影響などで平常の操業が再開されるのは最大3週間ほどかかる可能性もあるようです。最大で日量400万バレルの原油と210億立方フィートの天然ガスの生産が影響を受けています。
この影響で原油価格は63ドル台に上昇しています。
一方で米政府は19日にカナダとメキシコの陸路での不要不急の往来禁止措置を少なくとも3月21日まで延長すると発表しました。
原油価格の上昇は産油国のメキシコにはメリットなのですが、コロナの影響での景気の停滞は継続しているようです。
USD/MXN 日足BIDチャート
ドルメキシコペソは週初から上昇し22日には20.8243ペソまで上昇しました。その後はパウエルFRB議長が議会証言で金融緩和を長期間継続することを確認したことで20.35ペソ付近まで下落しました。しかし米10年債利回りが1.5%に迫るとドル買いが加速し20.9153ペソまで上昇しています。
20.85ペソ付近が下落前のサポートレベルで、11月以降レジスタンスになっていたところですが、ここが上抜けすると前回高値の21.97ペソ付近への上昇を予想します。
MXN/JPY 週足BIDチャート
ペソ円は5.3円付近がレジスタンスとなり5.09円付近に下落しています。5.179円に週足一目の雲の上限がありここまでサポートとして機能していました。ここを完全に下抜けすると基準線が4.974円付近にあり短期のサポートとして意識されます。ここを下抜けすると一目の雲の下限が4.74円付近に位置し、ここがターゲットになるでしょう。