新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント

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YEN蔵の外国為替見聞録

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しっかり利上げする通貨は上昇

2022年05月20日

新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント



【リラは下落圧力が継続】
トルコリラは下落が続いています。ドルトルコリラは16リラ付近と史上最高値付近まで上昇しています。
インフレ率の上昇に歯止めがかからない状況で、金融政策の引き締めによるインフレ防止を行わないために、リラの下落は止まりません。
ロシアのウクライナ侵攻で、ロシアとウクライナからの観光客の減少しており、経常収支にとって悪材料です。
一方で17日発表の4月住宅販売戸数は、前年同月比38.8%増加となりました。外国人への販売が前年同月比58.1%増となり、ロシア人富裕層が制裁回避のために、資産の逃避先としてトルコの不動産購入を進めているようです。

USD/TRY 日足BIDチャート

ドルトルコリラは一時15.9765リラまで上昇し、リラの最安値となりました。リラの安値のメドは立たず、ドルに対して下落は継続と思われます。

TRY/JPY 日足BIDチャート

リラ円は下落が続き、7.957円まで下落しましたが、反発して節目の8円は一旦維持しています。8円付近が維持できれば8~8.4円のレンジ、下抜けした場合は2月安値7.644円を目指す動きを予想します。


【SARB(南アフリカ中銀)利上げでランドは堅調】
19日の会合にて、南アフリカ準備銀行は政策金利のレポレートを予想通り0.5%引き上げて、4.75%としました。利上げは4対1で決定し、1人は0.25%の利上げを主張しました。
ハニャホSARB総裁は、総合インフレ率は目標レンジの中間値を大きく上回っており、第2四半期は目標レンジを突破すると予想されると発言。
2022年総合インフレ率見通しを5.8%から5.9%に引き上げ、成長率見通しを2%から1.7%に引き下げました。
決定発表後にドルランドは15.7585ランドに下落、ランド円は8.07円に上昇と、ランドは上昇しました。

USD/ZAR 日足BIDチャート

ドルランドは16.35ランド付近がレジスタンスになり、15.7585ランドまで下落(ランドは上昇)しています。15.74ランド付近に25日移動平均線が位置し、ここが短期的なサポートと予想されます。ここを維持できれば15.74~16.2ランドのレンジ、下抜けした場合は前回安値の15.4ランド付近への下落を予想します。

ZAR/JPY 日足BIDチャート

ランド円は4月19日高値8.743円からの、下落トレンドが続いています。7.8円付近は上昇前のレジスタンスで、ここが中期的なサポートとして意識されます。一方で8.134円付近に25日移動平均線が位置し、ここが短期的なレジスタンスになっています。ここが抜けないと7.8~8.13円のレンジ、上抜けすれば5月高値8.38円付近への上昇を予想します。


【中銀利上げ継続で底堅いペソ】
先週12日に政策金利を0.5%引き上げ、7%としたメキシコ中銀ですが、引き締め姿勢を継続するかもしれません。
13日にメキシコ中銀のジョナサン・ヒース政策委員はツイッターの投稿で、7%に政策金利を引き上げたが、インフレ見通しを考慮すると引き締めがもっと必要だとの考えを示しました。
0.5%ずつ利上げしていくことで、中銀の政策は正常化レベルに戻るとの考えを述べました。メキシコ中銀は過去8回の利上げで政策金利を4%から7%に引き上げましたが、今後も引き締め姿勢を継続するようであれば、ペソにとってはサポート材料になります。

USD/MXN 日足BIDチャート

ドルメキシコペソは20.50ペソ付近がレジスタンスとなり、19.71(4月安値)~20.50ペソのレンジが継続しています。短期的に20ペソを中心に、19.85~20.25ペソのレンジを予想します。

MXN/JPY 日足BIDチャート

ペソ円は5月17日に6.509円の高値を付け、6.4円付近を中心に高値圏で推移しています。25日移動平均線、一目均衡表基準線が6.35円付近に位置し、このレベルが短期的なサポートになっています。ここを下抜けすると、6.2円付近への下落を予想します。

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プロフィール

  • 著者近影 YEN蔵(田代岳)(えんぞう(たしろがく))
    投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。 為替を中心に株式、債券、商品、仮想通貨と幅広くマーケットをカバーして、分かりやすい解説を行っている。


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