新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント

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FOMC前後で安値を付けたランド、ペソは反発

2022年06月24日

新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント


【トルコ中銀は据え置き】
23日の会合で、トルコ中銀は政策金利を予想通り14%に据え置きました。
声明文では、外需の好調さで、第2四半期も年初の強い成長が続いている。インフレが恒久的に低下を示す指標が出るまで、またインフレ目標である5%が達成されるまで、利用可能なすべての手段を利用していく。持続的な物価抑制のための政策の強化に加えて、ベース効果と地域紛争の解決を背景に、ディスインフレのプロセスが開始されると予想、と発表されました。

USD/TRY 日足BIDチャート

ドルトルコリラは週を通じて堅調で、17.3712リラまで上昇しています。16.50リラ付近がサポートとなっており、上昇トレンドは継続と予想します。

TRY/JPY 日足BIDチャート

リラ円は5月26日の安値7.604円が依然としてサポートされており、ここが短期的なサポートとして意識されます。7.8円付近に25日移動平均線が位置しており、ここがレジスタンスになっており7.6~8円のレンジを予想します。


【CPIがインフレの上限を上抜け】
22日に発表された5月のCPIは前年比6.5%で、4月の5.9%から上昇が加速し、予想の6.2%も上回りました。中銀の目標レンジである3~6%を上回るのは、5年ぶりとなりました。
前月比では0.7%の上昇となり、4月の0.6%から加速しました。
食品、非アルコール飲料、燃料、エネルギーを除くコア指数は前月比0.2%と4月の0.4%からは減速、前年比では4月の3.9%から4.1%に上昇しました。
南アフリカ中銀は21年11月に0.25%の引き上げ以来、22年1月に0.25%、22年3月に0.25%、22年5月に0.5%と、4会合連続で金利を引き上げています。インフレの目標レンジを上抜けしたことで、7月21日の会合で0.5%の利上げの可能性が高まりました。

USD/ZAR 日足BIDチャート

ドルランドは強い米国のCPIを受けて16.1763ランドまで上昇しましたが、その後は15.70~16.17ランドのレンジで推移しています。15.70~80ランド付近には一目均衡表の雲の上限、基準線、25日移動平均線などが集中し、短期的なサポートになっています。ここが維持されれば15.70~16.31ランドのレンジ、下抜けした場合は15.40ランド付近への下落を予想します。

ZAR/JPY 日足BIDチャート

ランド円は8.2円付近まで下落後、8.6円付近に反発しましたが、そのレベルがレジスタンスになっています。8.4円付近が短期のサポートになっていますが、ここを抜けると8.2円付近への下落を予想します。


【メキシコ中銀0.75%利上げ】
23日の理事会で政策金利を0.75%引き上げて、7.75%としました。事前予想通りで、利上げは9会合連続・全会一致の決定でした。
23日に発表された6月のCPIは前年比7.88%と、市場予想の7.7%、5月の7.58%から加速しました。前月比でも0.49%と、予想の0.31%を上回りました。
声明では、委員会は次回の政策決定で金利を引き上げる意向で、必要であれば強硬策をとることを検討するとしました。予測期間内のインフレ軌道のリスクバランスは、かなり上向きとしました。

USD/MXN 日足BIDチャート

利上げ発表後ドルメキシコペソは19.97ペソ付近まで下落しました。FOMC直後まで20.69ペソまで上昇したドルペソは、その後ドル安ペソ高が進み20ペソ付近で推移しています。直近のレンジの50%戻しが20.04ペソ付近のため、20ペソ前後で一旦レンジになるのではないかと予想します。

MXN/JPY 日足BIDチャート

FOMC前後に6.39円まで下落したペソ円は、6.811円まで上昇し、6.73円付近で推移しています。6.6円付近が短期的なサポートとなり、6.6~6.9円のレンジを予想します。

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プロフィール

  • 著者近影 YEN蔵(田代岳)(えんぞう(たしろがく))
    投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。 為替を中心に株式、債券、商品、仮想通貨と幅広くマーケットをカバーして、分かりやすい解説を行っている。


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