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リスクを抑えた取引をしよう

安定した投資を続けるためには、いくつかの守るべきポイントがあります。
そして、それらはすべて「リスクを抑える」ということに繋がっています。
初心者の方に意識していただきたいポイントを挙げましたので、ぜひご一読ください。

目標リターンを高くしすぎない

FXは、短期間で資金を何倍にも殖やす可能性を秘めています。しかしそれは、同時に資金を失う可能性も同じだけあるということです。

たとえば、投資資金に対して年間15%程度のリターンを得ることを目標にするのはいかがでしょうか。1年間で得た15%の利益をさらに投資資金に組み込めば、2年目は115%の資金で運用でき、そうして仮に5年続けると、投資資金は元の2倍ほどになっている計算です。1日で何倍にもする華やかさはありませんが、投資とは長期間取り組むもの。5年、10年と続けられる運用こそがお客様の力になると考えます。

レバレッジを上手につかう

それでは、レバレッジに関する印象は、どのようなものでしょうか。
少ない資金で大きな取引ができるおトクな仕組みでしょうか、大きなリスクも呼んでしまう恐ろしいものでしょうか。

レバレッジは、確かに掛けすぎるとロスカットのリスクも高くなります。ですが、怖がって掛けなさすぎるのもまた、投資の効率が悪くなります。

レバレッジの倍率は、取引資金と取引数量で計算されます。
米ドル/円の取引で説明します。1ドル100円の時に1万ドルを取引をする場合、1万ドルをそのまま買うには100万円分の資金が必要です。用意した取引資金が100万円ならば、100万円分÷100万円=1倍で、レバレッジは掛けていない状態です。これを、資金を半分にして50万円で取引すると、100÷50=2倍のレバレッジ、20万円ならば、100÷20=5倍のレバレッジとなります。

それでは何倍のレバレッジで取引すればよいのかというと、実は、「レバレッジ〇倍で取引するべき」という答えは適切ではありません。正しくは、「想定する値段変動に耐えられる数量で取引するべき」が答えになります。適切なレバレッジとは、取引資金に対して《ちょうどよい》取引数量のことでもあるのです。

例えば米ドル/円の取引であれば、まずはどの程度マイナス方向に値段が変動しそうかを予想しましょう。買い取引をするのであれば、いくらまで下がりそうか、ということです。
20円程度は下がるかもしれない、と考えるのであれば、本当に20円下がってもロスカットにならない数量を取引しましょう。

20円下がるとすると、1万通貨の取引であれば含み損はマイナス20万円です。このマイナス20万円まで耐えられるならば、1万通貨の取引でOKです。もし倍の40万円のマイナスまで耐えられるのであれば、取引量を2万通貨に増やしたほうが投資効率は良くなります。

分散して取引する

自分なりの損失のラインを決めたら、取引する量が決まりましたら、ぜひその量を《複数回に分けて》注文してみてください。

例えば2万通貨取引するのであれば、1回あたりの注文を1万通貨にして、2回の取引に分散します。もし取引開始からマイナス方向に相場が動いてしまったとしても、その時点でもう一度注文すれば取引全体の平均価格を有利にすることができます。

例えば米ドル/円の買い取引の場合、100円のときに2万ドルすべて注文すると、もし99円に下がったときに含み損がマイナス2万円、98円ならばマイナス4万円になります。これを、100円で1万通貨買い、99円で1万通貨買いと分散させた場合、99円の時は2万ドル保有のマイナス1万円、98円の時は同じく2万ドル保有でマイナス3万円です。100円の時と99円の時に1万ドルずつ取引したことで、取引全体の平均価格が99.5円に下がったのです。

この後相場が戻ってきた場合にも、平均価格が低い分だけ、分散して取引した方が早く利益を得ることができます。

相場は予想だにしない動きを示すことがあります。分散投資でリスクを抑えた取引をしましょう。

損切り注文(ストップ注文)を必ず設定する

目標リターン、取引する数量、注文する価格を決めたら、必ず取引を終了する条件も決めて、これらをご自身のルールにしてください。
特に、含み損が出てマイナスになってしまった場合の損切りルールに関しては、しっかりと設定し、必ず守れるよう損切り注文(ストップ注文、逆指値決済とも言います)を出しておきましょう。

少し目を離した隙に急変動していたり、寝ている間にマイナスが膨らんでいたり…ということはしばしば発生します。何より、多くの人にとってずっと価格を追い続けることは不可能ですし、大きなストレスにもなります。前もってルール通りの損切り注文をセットしておき、時間やレートに追われない余裕のある取引をしましょう。

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