株式会社マネーパートナーズ


【ゴールドレポート夕版】2021年04月16日

ゴールド60分足分析 2021年04月16日 15:00

米長期債利回りが一段と低下したために反騰、8日夜高値を上抜く

gold

【3-5日サイクルと一目均衡表・MACD分析】

ゴールドは米長期債利回り動向に左右される展開が続いているが、15日は午後から米10年債利回りが急低下したことで14日夜から持ち直し、14日午前高値を超えたところから勢いついて8日夜高値も上抜く一段高となった。米10年債利回りは3月30日に1.77%を付けて昨年3月来の最高水準を更新していたが、16日未明には1.52%まで急低下した。日本の機関投資家等による年度替わりの米国債買いが利回り低下を招いたとの解説もされており、16日未明から利回りも再上昇気味だが、思わぬ10年債利回り急低下を見てゴールドは勢い付いた印象だ。3月8日と3月31日の両安値をダブル底とし、ダブル底完成目安の3月18日高値を超えて二段上げに発展し、小反落したところから高値更新へ進んできているため、ダブル底からの反騰もさらに伸びるとの市場の期待感も大きくなってきているのではないかと思われる。引き続き米長期債利回り動向に左右される展開として、利回り再上昇が勢い付く場合はゴールドも強気の梯子を外されかねないと注意しつつ、高値追及で1800ドルを目指す可能性もあるところと思われる。

概ね3日から5日周期の短期サイクルでは、4月8日夜高値1757.5ドルを前回のサイクルトップ、13日午後安値1722.9ドルを直近のサイクルボトムとした強気サイクル入りとしていたが、14日夜の反落により15日午後時点では14日午前高値を直近のサイクルトップとした弱気サイクル入りと仮定し、14日午前高値を上抜き返す場合はサイクルトップ形成のやり直し上昇として15日深夜にかけて14日午前高値超えを試す可能性があるとした。
14日午前高値及び8日夜高値も上抜く反騰となったためサイクルトップ形成のやり直し上昇とするが、すでに高値形成の想定期を超えているので反落注意とし、1755ドル以上での推移中は16日夜から週明けにかけての上昇余地ありとするが、1755ドル割れからは弱気サイクル入りとして16日夜から20日午後にかけての下落を想定する。
60分足の一目均衡表では15日夜の急騰で遅行スパンが好転、先行スパンからも大きく上放れた。このため遅行スパン好転中は高値試し優先とするが、新たな高値更新へ進めないと遅行スパンは悪化しやすくなると注意し、遅行スパン悪化からはいったん下げに入るとみて安値試し優先とする。
60分足のMACDは15日夜への急騰一服でDクロスしている。1755ドル以上での推移中は次のGクロスから上昇再開とみるが、1755ドル割れからはいったん下げに入るとみてDクロス中の安値試し優先とする。

以上を踏まえて当面のポイントを示す。
(1)当初、1755ドルを下値支持線、15日深夜高値1768.5ドルを上値抵抗線とする。
(2)1760ドル台を維持するか一時的に割り込んでも切り返すうちは上昇余地ありとし、15日深夜高値超えからは1780ドルを目指すとみる。1780ドル以上は反落注意とするが、1760ドル台を維持しての推移なら週明けも高値試しを続けやすいとみる。
(3)1755ドル割れからはいったん下げに入るとみて1740ドル台への下落を想定する。1745ドル以下は反騰注意とするが、1755ドル以下での推移なら週明けも安値試しへ向かいやすいとみる。

シルバー60分足分析 2021年04月16日 15:00

4月8日夜高値を超えて3月31日安値から二段目の上昇期入り

silver

【3-5日サイクルと一目均衡表・MACD分析】

シルバーは4月15日に25.949ドルへ急伸して4月8日夜高値25.608ドルを上抜いた。米長期債利回りの急低下と株高原油高ドル安に押し上げられたが、3月31日安値からの上昇も二段目に入り、3月5日から3月18日へのリバウンド期を超える上昇規模に発展しつつある。引き続き米長期債利回り動向には左右されると思われ、15日とは逆に米10年債利回りが急上昇するようだと強気の梯子を外されかねないが、二段目の上昇期に入ったとすれば25ドル台で確りするうちは高値追及を続ける可能性も継続するのではないかと思われる。

概ね3日から5日周期の短期サイクルでは、4月8日夜高値をサイクルトップとした弱気サイクル入りとしていたが、13日夜の急伸により14日午後時点では13日午前安値を直近のサイクルボトムとした強気サイクル入りとした。またトップ形成期は13日夜から15日夜にかけての間と想定し、15日午後時点では25ドル台序盤を維持しての推移が続いていたためまだ上昇余地ありとした。
15日深夜へ一段高したところからやや下げているものの25.70ドル以上を維持しているので16日夜から週明けにかけて高値更新が続く可能性があるとみるが、既に反落警戒期に来ているので25.60ドル割れからは弱気サイクル入りとして16日夜から20日午前にかけての間への下落を想定する。
60分足の一目均衡表では13日夜の急伸で遅行スパンが好転、先行スパンも突破したが、その後も両スパン揃っての好転を維持しているので遅行スパン好転中は高値試し優先とするが、高値更新が続かないと遅行スパンは悪化しやすくなると注意し、遅行スパン悪化からは安値試し優先とする。
60分足のMACDは15日深夜高値からの上げ渋りでDクロスしている。25.60ドル以上での推移中は次のGクロスから上昇再開とするが、25.60ドル割れからはいったん下げに入るとみてDクロス中の安値試し優先とする。

以上を踏まえて当面のポイントを示す。
(1)当初、25.60ドルを下値支持線、4月15日深夜高値25.949ドルを上値抵抗線とする。
(2)25.70ドル以上での推移か一時的に割り込んでも切り返すうちは上昇余地ありとし、15日深夜高値超えからは26.20ドル前後への上昇を想定する。26.15ドル以上は反落警戒とするが、25.60ドル以上での推移なら週明けも高値試しへ向かいやすいとみる。
(3)25.60ドル割れからはいっん下げに入るとみて25.30ドル台への下落を想定する。25.30ドル以下は反騰注意とするが、25.60ドル以下での推移なら週明けも安値試しへ向かいやすいとみる。

【サイクル分析について】

相場は、上昇→上昇し過ぎ→反動安→下落→下げ過ぎ→反動高という循環を繰り返す。人間心理が楽観し過ぎや悲観のし過ぎを繰り返すためだ。
分析の基本スタンスは、60分足におけるタイムサイクル分析である。短期的な相場変動は、概ね3日から5日周期のサイクルで推移していることが多く、ポジションをオーバーナイトし、数日間トレードする場合に適している。また、長期的なポジショントレードにおいてもエントリーの参考となる。
30分足、60分足、120分足において、顕著な高値から高値までの間隔、安値から安値までの間隔は3日から5日くらいの周期で繰り返されることが多い。
このサイクルによる騰落を捉えるためのオシレーター手法としてRCI(順位相関指数)の26本線を参考としている。この26本線がサイクルと同調して推移している場合には、相場のサイクル性、周期性がしっかりしていることを示し、同調が取れない場合には周期性に変調が発生し、心電図で言えば不整脈のような変動の大きい動きへ進むか、持ち合い相場で方向感をなくしていることを示す場合が多い。
サイクル分析の基本は、手前のサイクルボトムを割り込んだら、次のサイクルボトム形成までの間が下落期とし、手前のサイクルトップを越える上昇の場合には、次のサイクルトップ形成までの上昇と考えることである。
ただし、サイクルトップ形成期への上昇中にあっても、直前のサイクルボトムを割り込む下げとなる場合には、サイクルトップ形成の短縮として、次のボトム形成への下げへ進む可能性を優先する。逆に下げ相場が暫く続いた後等、ボトム形成期間を短縮し、連続的に強気サイクルに入る場合もある。
重要度の高い経済指標の発表に対するサプライズや要人発言等で、当然ながらサイクルも歪み、短くなったり延長されたりするが、そうしたイレギュラーが収まれば基本的なリズムに収斂するものである。

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