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【ゴールドレポート朝版】2021年04月16日

ゴールドの4月15日終値は1762.7ドル、前日比26.0ドル高と大幅上昇した。取引レンジは1768.5ドルから1734.5ドル。
米長期債利回り動向に左右される展開が続いているが、15日は米10年債利回りが大幅低下となりゴールドを押し上げた。米10年債利回りは前日比0.05%低下の1.58%で終了したが、一時は1か月振り安値水準となる1.52%台へ低下した。米経済指標の発表が相次いだが軒並み良好な数字となりNYダウが前日比305.10ドル高と上昇して史上最高値を更新、3万4000ドル台に初めて到達し、ハイテク株中心のナスダック総合指数も180.92ポイント高と上昇したため、通常なら株高債券売りにより長期債利回りが上昇しても不思議ない状況にあったが、英調査会社によると3月末の年度末に向けて利益確定のために米国債を大量売却して利回り上昇を招くきっかけとなっていた、この日は日本の投資家が年度変わりにより買い回ったことで債券高・利回り低下を招いたとされる。米国がロシアに対して包括的な制裁措置を発動したことやロシアとウクライナとの緊張激化も債券買い・利回り上昇要因との見方もされているようだ。
ゴールドは米長期債利回り低下に押し上げられる形で1750ドルを超えて4月8日高値も上抜く一段高となった。このため、3月8日と3月31日の両安値をダブル底とした上昇の継続感が強まった印象だ。引き続き米長期債利回り動向には左右されやすい状況のため、米10年債利回りが底打ち反騰で再上昇感が強まる場合はゴールドの上昇にブレーキがかかる可能性もあると注意する。
米経済指標は軒並み良好だった。米フィラデルフィア連銀が発表した4月製造業景況指数は50.2となり市場予想の42を上回り3月の44.5から大幅上昇して凡そ50年ぶりの高水準となった。
米ニューヨーク連銀が発表した4月のニューヨーク州製造業景況指数は26.3となり3月の17.4から上昇、2017年10月以来の高水準で市場予想の19.5を大きく上回った。
米労働省が発表した新規失業保険申請は4月10日までの週間で前週比19万3000件減少の57万6000件となり、3週ぶりに改善したが、昨年のコロナショック以降では最小となり市場予想の70万件を大幅に下回った。また失業保険受給者総数は4月3日までの週間で373万1000人となり4000人増だったが、市場予想の370万人に近い数字だった。
米商務省が発表した3月の小売売上高は前月比9.8%増となり市場予想の5.9%増を大幅に上回った。自動車除くと前月比8.4%増で市場予想の5.0%増を上回った。
米連銀が発表した3月の鉱工業生産指数は前月比1.4%上昇となり市場予想の2.8%を下回ったものの2か月振りのプラスで前年同月比は1.0%上昇となり2019年8月の0.3%上昇以来のプラスとなった。

シルバーの4月15日終値は25.818ドル、前日比0.437ドル高と大幅続伸した。取引レンジは25.949ドルから25.277ドル。
 米長期債利回りが大幅低下したことでゴールドが押し上げられたこと、原油相場が上昇再開感を強めていること、為替市場も総じてドル安基調で推移していることで押し上げられた。3月31日安値23.633ドルを底として反騰入りしてきたが、4月8日からは米長期債利回り再上昇気配でいったん調整に入ったものの13日安値24.640ドルから持ち直し、日足は3日連続陽線=赤三兵で4月8日高値を上抜いた。上昇規模も3月5日から3月18日への反騰時を超えてきており上昇継続感が強まってきているが、引き続き米長期債利回り動向に左右される展開とし、15日の米長期債利回り低下が機関投資家による年度変わりによる米長期債買い直しの影響とすれば、買い一巡後に反動が出やすいと注意したい。3月31日からは二段上げの上昇となってきているので、4月13日安値割れ回避のうちは高値追及の流れを継続しやすいと思われる。

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