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【ゴールドレポート朝版】2021年04月26日

ゴールドの4月23日終値は1776.6ドル、前日比6.5ドル安と続落した。取引レンジは1794.8ドルから1769.0ドル。
米長期債利回り低下を背景に3月8日と3月31日の両安値をダブル底として上昇してきたが、4月22日午前高値で1796.8ドルまで高値を切り上げたものの1800ドル到達には至らず、米長期債利回りも下げ渋りに入ったことで上値が重くなり、22日深夜には1777.9ドルまでいったん下げていた。
23日は日中の米長期債利回り低下を見ながら再び持ち直し、株高再開の動きで為替市場がリスク選好的なドル安へ進んだことに押し上げられて22時過ぎにはこの日の高値となる1794.8ドルまで戻したが、22日午前高値には届かずに再び利益確定売りに押されて1790ドルを割り込んでいたところ、22時45分発表の米製造業及びサービス業PMIが予想を上回ったことで株高債券安となり、米長期債利回りが上昇したことに圧迫されて23時台安値でこの日の安値となる1769.0ドルまで下落、その後は下げ渋ったものの1780ドル台に届かずに終わった。
4月23日の米10年債利回りは前日比0.02%上昇の1.56%。夜に1.53%台へ低下したところから深夜にかけての上昇局面では1.58%近辺まで戻した。22日以降は1.52%から1.58%台までのレンジで推移しており低下傾向には一服感が出ているものの3月末以降の低水準圏にある。
NYダウは前日比227.59ドル高と上昇した。4月19日から22日へ下落した後、21日に戻したものの22日は再び反落と上値が重い展開となっていたが、23日に戻したことで金融市場にかかっていた過度にリスク回避感が後退したために米長期債利回りの低下にはブレーキとなったが、為替市場ではユーロドルが一段高するなどドル安反応となった。ゴールドは米長期債利回りの低下一風による売り圧力と為替市場のドル安による下支えが交錯する状況だったが、1800ドル超えへ押し上げられるには力不足として利益確定売りに押されやすい状況だったようだ。
米商務省が発表した3月の新築一戸建て住宅販売件数は年率換算で前月比20.7%増の102万1000戸となり市場予想の12.0%増を大幅に上回った。昨年3月がコロナショックに影響されたため前年同月比では66.8%増となった
IHSマークイットが発表した4月の米製造業PMI速報値は60.6となり3月の59.1から上昇、市場予想の60.5を上回り2007年5月の調査開始以降で去最高となった。4月のサービス業PMI速報値も63.1となり3月の60.4及び市場予想の61.9を上回り2009年10月の調査開始以降で最高となった。
ゴールドは米長期債利回りを気にしながらの展開が続いている。米10年債利回りがもう一段低下してくれば1800ドルを超えて高値を伸ばしてゆく流れへ乗りやすいが、米10年債利回りが下げ渋りの範囲にとどまっていると為替市場がドル安へ進んでもゴールドの反応が鈍い印象となっている。4月27-28日には米FOMCも控えており、180ドル超え向かうきっかけを得るか、3月末からの上昇一巡となって修正安に入るきっかけになるのか注目される。

シルバーの4月23日終値は25.968ドル、前日比0.102ドル安と小幅続落した。取引レンジは26.396ドルから25.836ドル。
3月31日安値23.633ドルを起点として米長期債利回りの大幅低下を背景に上昇を続けて4月22日早朝には26.598ドルまで高値を切り上げてきたが、米長期債利回り低下一服により押し上げ効果が後退、26.50ドル超えに対する高値警戒感から利益確定売りに押されて23日未明には25.936ドルまで下げた。26ドル割れを買い戻された後は確りし、夜間のドル安局面でこの日の高値となる26.396ドルまで戻したものの22日早朝高値には届かず、米経済指標が強かったことをきっかけに米長期債利回りが上昇した局面で失速して23時過ぎにはこの日の安値となる25.836ドルまで下落した。深夜以降は26ドルをわずかに超えるところへ戻したものの伸びきれずに26ドルを割り込んで週を終えた。
 シルバーの昨年8月から11月30日への下落はゴールドと同様に米長期債利回りの低下と逆相関したものだった。2月1日へ急伸したのはSNS掲示板レディットでの銀ETF買い推奨騒動での急騰であり、ゴールドが1月6日の戻り高値から下落した流れと異なる動きを見せたが、早朝一巡からは米長期債利回り上昇による下落という流れへ戻って3月31日への一段安へ向かった。3月末からの反騰は米長期債利回り低下であり、この反騰が続くかどうかは米長期債利回りの今後に左右される状況だ。4月27-28日の米FOMCを通過しつつ、今後の米長期債利回り動向を踏まえたシルバーの方向性も見えてくるのではないかと思われる。

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