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【ゴールドレポート朝版】2021年05月18日

ゴールドの5月17日終値は1,865.6ドル、前日比23.7ドル高と大幅続伸した。取引レンジは1867.6ドルから1842.7ドル。
日足は5月13日から3日連続陽線で連騰、14日の前日比16.0ドル高からの続伸により4月末からの壁となっていた1850ドルを超えたことでテクニカル的な先高感が優勢となって勢い付いた。
3月31日安値1677.5ドルと3月8日安値1677.2ドルをダブル底として米長期債利回りの頭打ちを見て上昇期に入り、5月7日の米雇用統計が市場予想を大幅に下回る冴えない数字だったことで米連銀によるテーパリング(量的緩和縮小開始)議論が先送りされるとして5月10日には1844.8ドルまで高値を伸ばしたが、5月12日の米4月消費者物価が市場予想を大幅に上回ったことからテーパリング議論の前倒し感が再燃して1850ドル手前での足踏みに入った。しかし13日の米生産者物価上昇率が予想を上ブレしたものの12日の市場反応で織り込み済とされてドル安反応となったこと、14日も米小売売上高等がさえなかったとしてドル安が継続となりゴールドは1850ドルに迫ったところで先週を終えた。
5月17日はNY連銀製造業指数が前月から低下したこと、クラリダ米連銀副議長等の連銀高官発言でもインフレを一時的として量的緩和継続姿勢が改めて強調されたことで1850ドル台を突破、1860ドル台へと続伸した。
5月17日の米10年債利回りは前週末比0.02%上昇の1.65%で13日に1.70%まで上昇したところからの低下を続けて1.61%まで下げたが終盤の上昇でやや上昇した。米長期債利回りの反発はゴールドには圧迫要因となるが、3月30日に1.77%を付けてピークアウトした後はやや乱調な推移ではあるもののピークを超えない範囲なら落ち着いた状況としてゴールドも過剰な弱気反応は見せなかった。NYダウが先週末に2連騰したが週明けは小反落で前日比54.34ドル安、ナスダック総合指数も50.93ポイント安と小幅下落したがゴールドへの影響は見られなかった。
米ニューヨーク連銀による5月の製造業景況指数は24.3となり4月の26.3から低下したが市場予想の23.9を上回った。6か月先については36.6となり4月の39.8から低下、一方で支払価格は83.5、受取価格は37.1といずれも前月から上昇して過去最高となり、雇用は13.6と小幅低下した。景気回復途上における需給ギャップによるインフレ、人材確保に手間取っている状況が反映されている印象だ。
米連銀のクラリダ副議長は17日のオンラインイベントで「米経済は深い穴にはまり込んでおり、20兆ドル規模の米経済が再開するまでには時間がかかる」「インフレ率の上昇は一時的というのがメインシナリオだがもしインフレ上昇が期待インフレも大幅に上昇させる脅威になればFRBが手段を講じる」と述べた。またアトランタ地区連銀のボスティック総裁も「失業者ギャップの解消に向けて著しい進展が見られるまで強力な金融政策運営が必要になる」との見方を示した。米連銀の金融緩和継続姿勢、テーパリング議論の前倒し感を助長したインフレの上ブレについての楽観的見通しはゴールドにはプラスとなった。
3月8日と3月31日のダブル底を起点とした上昇は1850ドルの壁を超えてきたことで、昨年8月7日天井と今年1月6日の戻り高値を結んだ調整期の抵抗線を突破してきている。米長期債利回りが再び勢いよく上昇し始めればゴールドの上昇にブレーキもかかるが、今のところは金融緩和継続期待による先高感が優勢の流れで1900ドルを目指す可能性も出てきている印象だ。

シルバーの5月17日終値は28.147ドル、前日比0.787ドル高と大幅続伸した。取引レンジは28.272ドルから27.325ドル。
5月10日に27.837ドルへ上昇したところから調整安に入り13日には26.714ドルまでいったん下げたが、14日のドル安を背景に反騰に入り、17日はドル安継続とゴールドの1850ドル超えからの続伸を見て5月10日高値を超える一段高となった。28ドル台は2月25日以来であり、2月23日の戻り高値28.284ドルにあと一歩へ迫ったが、これを上抜くとチャート上の上値目途は2月1日にSNSレディットでの銀ETF買い推奨騒動で急騰した時の高値30.044ドルまで切り上がる可能性も出てきた印象だ。
米景気は回復基調にあり、需給ギャップからインフレが上ブレしつつも米連銀の量的緩和政策は維持され、リスク選好的な株高ドル安基調は日々の小規模騰落を含みつつも継続的との受け止め方でゴールドとシルバーは3月31日からの上昇基調を継続しうるとみて買われている印象だ。引き続き米長期債利回り動向を気にしつつも高値追及の流れ優勢で進みやすい環境と思われる。

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