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【ゴールドレポート朝版】2021年06月21日

ゴールドの6月18日終値は1763.6ドル、前日比8.7ドル安と続落した。取引レンジは1796.6ドルから1760.5ドル。
6月17日未明の米FOMCを弱気サプライズとして16日に前日比33.3ドル安と大幅下落し、17日も同53.0ドル安の大幅続落で1800ドルを割り込んだ。6月17日深夜安値1767.9ドルからは買い戻しが入って18日夕には1796.6ドルまで戻したものの1800ドルには届かず、18日夜はドル高継続により再び売られて17日深夜安値を割り込み19日早朝にはこの日の安値となる1760.5ドルまで下げてほぼ安値引けとなった。
米連銀の金融政策決定会合=FOMCでは政策金利のFFレート誘導基準と量的緩和政策を現状維持としたもののFOMCメンバーの利上げ時期予想が前倒しされ、付利や翌日物レポレート等が引き上げられた。またパウエル米連銀議長は量的緩和縮小の議論が開始されるとした。市場予想よりもタカ派的な内容だったことから米長期債利回りが急伸、ドル全面高となりゴールドは弱気サプライズとして急落に転じた。
米10年債利回りは17日午前に1.59%へ急伸したが、その後は揺れ返しの反落となり17日深夜には1.47%まで急低下してFOMC前の水準を割り込み、18日も続落となり1.44%台まで低下した。米10年債利回りを見ながら騰落してきた為替市場やゴールドにとっては米10年債利回りの反落は本来ならドル安ゴールド高要因になってよいところだったが、米連銀の量的緩和縮小議論開始と利上げ時期前倒し予想により敏感な2年債と10年債、5年債と10年債の利回り格差が縮小する動きとなり、長期債利回りとしては2年債と5年債の利回り急上昇へと市場の注目先が変わった。2年債利回りはFOMCを前後して0.159%から0.21%へ急伸、18日には一時0.248%へと大幅続伸し、5年債利回りもFOMCを前後して0.772%から0.913%へ、18日には一時0.962%へ大幅続伸している。このためドル全面高が19日早朝まで続く結果となり、ゴールドも利益確定の買い戻しが一巡すると一段安へと下落した。
NYダウは先行きの量的緩和縮小開始と米2年債、5年債利回り急騰を嫌気して前日比533.37ドル安となる5日続落、ナスダック総合指数も130.97ポイント安と下落した。セントルイス地区連銀のブラード総裁が米CNBCテレビのインタビューで、「1回目の利上げの時期を来年終盤と予想している」とFOMC声明よりもさらにタカ派的な見通しを示したこともドル高、株売り材料となった。
ゴールドは6日連続の日足陰線で大幅続落となった。3月8日安値1677.2ドルから6月1日高値1915.8ドルへの大上昇が一巡しての下落期入りとなったが、3か月をかけて上昇してきた上げ幅238.6ドル高に対して6月18日安値まで既に155.3ドル安となり凡そ3分の2を削っている。連日の大幅下落に対する売られ過ぎ警戒感も出やすいところであり、週をまたいでいったん落ち着くケースも多いため目先は突っ込み警戒と思われるが、6月17日の日足大陰線を解消するような反騰へ進めないうちは上昇起点だった3月8日安値前後の水準を試す可能性も懸念される。

シルバーの6月18日終値は25.771ドル、前日比0.132ドル安と続落した。取引レンジは26.486ドルから25.722ドル。
17日未明のFOMCを弱気サプライズとして17日早朝に27ドル台序盤へ失速、17日は前日比1.366ドル安となる大幅続落で17日深夜には25.700ドルまで安値を切り下げた。その後は急落し過ぎに対する警戒感から買い戻されて18日夕刻には26.486ドルまでいったん戻したが、18日夜もドル全面高が継続したために戻り売りにつかまって19日早朝には25.722ドルまで下落して17日深夜安値に迫った。新たな安値更新は回避しているものの底割れに余裕は乏しい。
米長期債利回りは10年債が前日比0.07%低下の1.44%、30年債利回りも0.08%低下の2.02%といずれも低下したが2年債利回りが0.05%上昇の0.26%となり、2年債や5年債の利回り上昇へ市場の目が向いてドル全面高となっている。利上げ時期接近により2年債や5年債の利回りが上昇する一方で株安や為替市場でのドル高進行を見て10年債や30年債は安全資産買いにより利回りがかえって低下し、2年債や5年債と10年債や30年債の利回り格差が縮小している。
 シルバーは3月31日安値23.633ドルから5月18日高値28.730ドルまでの上昇幅5.097ドル高に対する半値押し26.181ドルを割り込んでいる。さらに続落の場合は3分の2押し25.332ドル等を試し、3月31日安値を試しに向かう可能性も警戒される。6日間の連続陰線での下落で週をまたぐため、目先は突っ込み警戒感も出るところだが、27ドルを回復するような反騰へ進めないうちは一段安懸念をぬぐえないところだ。

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