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【ゴールドレポート朝版】2021年06月23日

ゴールドの6月22日終値は1777.5ドル、前日比5.5ドル安と反落した。取引レンジは1789.7ドルから1773.3ドル。
6月17日未明の米FOMCがメンバーの利上げ開始時期予想を1年前倒ししてパウエル米連銀議長が会見で量的緩和政策の縮小開始を議論するとしたことをサプライズとしてドルが全面高となり、NYダウが先週末まで5日間の大幅続落となるなど金融市場全般が動揺する中でゴールドは米連銀による利上げ時期を意識した2年債利回りの急伸とドル高を嫌気して16日に前日比33.3ドル安、17日に同53.0ドル安、18日も8.7ドル安と続落して1760.5ドルまで安値を切り下げてきた。
週明けの21日は午後からドル全面高に一服感がでてユーロやポンド、豪ドル等が持ち直しに入ったことでゴールドも1780ドル台回復へ戻して前日比19.4ドル高となったが、22日はユーロやポンド等が続伸してNYダウも連騰、ナスダックが史上最高値を更新してリスク選好感が回復してきたが、ゴールドはそれらを見て下支えられたものの先行きの金融緩和縮小懸念を引きずった形で勢い付かず、22日昼にこの日の高値1789.7ドルを付けたものの18日夕にいったん戻した時の高値1796.6ドルに届かずに終盤はジリ安となった。
22日のNYウは前日比68.61ドル高と上昇、18日の533.37ドル安を21日に586.89ドル高で解消して小幅ながらの続伸となった。ナスダック総合指数は21日の111.10ポイント高に続いて22日も111.79ポイント高と上昇、取引時間中及び終値ベースでの最高値を更新した。米長期債利回り動向がやや落ち着きを取り戻す中でFOMCショックを吸収して景気回復期待を優先してハイテク株中心に株高継続感が回復していることを示した。
米10年債利回りは前日比0.02%低下の1.47%、30年債利回りは0.02%低下の2.09%、利上げ時期に敏感となっている2年債利回りも0.03%低下の0.23%と落ち着いた。
米不動産業者協会(NAR)が発表した5月の中古住宅販売件数(年換算)は前月比0.9%減の580万戸となり市場予想の572万戸を上回ったものの4か月連続で前月比マイナスだったが、前年同月比は44.6%増、販売価格中央値は前年同月比では23.6%の値上がりで過去最大の伸びとなった。
米連銀のパウエル議長は22日に米議会下院の新型コロナウイルス危機に関する委員会で証言した。「今年の秋には力強い雇用回復がみられるだろう」と楽観的な見通しを示し、インフレ率上昇に関しては「予想以上」としたものの「一時的なもの」とする従来の見方を繰り返した。17日のFOMCで示した利上げ時期の前倒し予想や量的緩和縮小の検討開始等への言及はなかった。
FOMCショック一巡で市場も落ち着きを取り戻しているが、ゴールドの勢いは鈍い。23日もユーロやポンド等が連騰すればゴールドも戻り高値切り上げを試すと思われるが、戻り高値から18日から22日へと切り下がっている状況を解消できないうちは安値試しへ向かいかねないところだ。

シルバーの6月22日終値は25.751ドル、前日比0.199ドル安と下落した。取引レンジは26.029ドルから25.695ドル。
17日未明のFOMCを弱気サプライズとして急落し、17日深夜には25.700ドルまで安値を切り下げ、6月11日から18日まで日足は6日連続の陰線で崩れたが、21日午後安値で25.539ドルまで続落した後は為替市場でのドル全面高一服によるユーロやポンド等の反騰によりシルバーも下げ一服となり、21日は前日比0.179ドル高と小幅上昇した。22日もユーロやポンドが続伸してNYダウも連騰、ナスダック総合指数が史上最高値を更新するなどリスク選好感が回復する動きとなったが、シルバーは冴えない展開にとどまり26ドル台を付けるところは戻り売りに圧されながら23日早朝へジリ安となり前日比もマイナスで終わっている。
 FOMCショックが一服しているものの、ゴールドとシルバーにとっては先行きの利上げ時期が前倒しされたことや量的緩和縮小議論が始まることによる圧迫感が重くのしかかっている印象だ。シルバーもゴールドと同様に18日夕高値26.486ドルまでいったん戻した後は戻り高値切り上げへ進めずにいるため騰勢回復には18日夕高値を超える必要がありそうだ。

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