●ドル円
上値抵抗107.904
均衡106.170-105.823
下値支持104.788
●ユーロ円
上値抵抗127.198
均衡125.262
下値支持124.115
●豪ドル円
上値抵抗78.726-77.933
均衡76.719-75.551
下値支持74.162
為替、株価の値が時の政権を肯定も否定もする、というアノマリーでいえば、株高が続くアメリカ市場の動向から、次期大統領は現職・トランプ氏続投で決まりということになりますね。トランプ大統領はこのまま選挙日まで株高が続き、急落してほしくないと願っておられると思います。
しかし、黒人と警察の問題でデモが広がり、頭が痛いですね。ひいてはそれが社会不安につながりじわじわ株価に影響したら・・・と気をもんでもおられるかもしれません。まだまだ予断は禁物というところでしょうか。
日本の株式市場や為替に目を転じると、こちらも大きく崩れていません。安倍氏が辞任記者会見をするらしいという段階で株価はいったん、大きく値下がりしましたが、その後はかえってしっかり展開しています。
総理交代で日本の将来を不安に思う投資家が多いなら、海外投資家などは真っ先に日本市場から撤収していくはずですが、そうはなっていない点でポスト安倍氏の有力候補・菅 義偉氏はOKということだと思います。
かつて、日米関係が厳しい時は新たな総理就任当日の株価が厳しい展開になりましたが、その時と比較すると英米投資家には新総理有力候補の菅氏は信任を得ているものと思います。
日米ともにマーケットは強く、安泰・・・と思いたいところですが、証券市場に長くかかわってきた人達はアメリカのレイバーデー(労働者の日=日本での勤労感謝の日に相当)以降の潮目変化に注目しているそうです。
巨額資金運用者は多額の損を出さない用心から変化に敏感に反応します。
選挙前、現政権に是という世論に信任がおけそうなら、株式市場から撤収しませんが、否定的なムードが強くなれば、新しい人の誕生を予感し、政策の流れが変わるリスクや政治手腕の能力を見極めようとし、いったんリスクオフに動くとみられます。
そのレイバーデーは9月7日月曜日。アメリカ市場が2日間休みになり、明けてその後の展開がどうなるかが重要だというわけです。
そして、9月11日はメジャーSQ。
思惑が働きやすい時だけに油断しないで取引したいものですね。