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第897回 2021年3月11日~17日までの為替見通し

2021年03月11日

次の更新までの為替見通しは以下の通りです。

●ドル円
上値抵抗110.149
均衡107.702
下値支持106.226-105.809

●ユーロ円
上値抵抗130.532
均衡128.335
下値支持126.937

●豪ドル円
上値抵抗88.062
均衡83.621
下値支持80.621-81.482

国債入札不調で米長期金利が上昇してみたり、インフレ懸念後退をはやして株価が急反発してみたり。3月12日のSQをめぐっての思惑か、株価、為替、金利動向が真逆の理由で小~中幅変動を繰り返しています。
経験則ではマーケットが大きく動く前触れの油断を誘うような動きに感じられますが、今のところ、どの市場も大きく崩れてはいません。

しかし、SQをこなし、欧米日の政策当局による金融政策決定会合のイベントを消化後、マネーマーケットがどう展開するか、油断はできないと思います。
金融緩和継続はほぼ想定内だろうと思われますが、何か見落としている気がしてなりません。
そこで各国の対中姿勢からもヒントを探ってみたいと思います。

関係の悪くなった中国とオーストラリアの冷たいムードが漂う中12日には、日本、米国、オーストラリア、インドの4カ国政府が初の首脳協議を開きます。
将来、中国を凌駕するといわれるインドを前面に出すのが会議の方向性と事前から噂されている中、米側からバイデン氏に代わって副大統領のハリス氏の本格的外交デビューがあるのではないかともみらます。
4月には菅総理が訪米予定とされ、この時にもハリス氏が重要な役割を果たすのではないかとも。

「記者会見する。さあ、みんな何でも聞いてくれ」と述べた後、動画ではそのやり取りはすべて消えていた(編集でカットされていた)というバイデン氏。
ここ一番の首脳協議ではポイントは外せないとばかりに、目下、プリンケン国務長官の元、マンツーマンで外交レッスンを特訓しているハリス氏が各国首脳や菅氏にどんな示唆を与えるか、注目したいところですね。

トランプ施策のほとんどを矢継ぎ早の大統領令で覆してきたバイデン氏ですが、唯一継承しているのが意外や対中政策。親中派とみられていたのに、これだけは議会とのコミットメントのようですね。
議会上院では全員一致で「孔子学院法案」を可決。4カ国政府での首脳会議後、もう一段、強い対中姿勢が示される可能性も考慮しておくべきかと思います。

そこで少し、ドル円に関しては幅を持たせた予想レンジにしておきました。
何が起こるのかはわかりませんが、バイデン氏からハリス氏への流れとともに注目したいと思います。
円においてはドル高円安傾向の中、原油価格もじり高しており、企業コストが上昇。期末に緊急事態宣言延長で上場非上場問わず、業績が振るわない企業も顕在化しています。
株価が順調でも、突発的なことは予見できないだけに「どうも妙だ」ということには注意しておきたいものです。

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】


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