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第909回 2021年6月10日~16日までの為替見通し

2021年06月10日

次の更新までの各通貨の予想レンジは以下の通りです。

●ドル円
上値抵抗110.293
均衡108.889-109.742-
下値支持107.764

●ユーロ円
上値抵抗133.938
均衡133.153-132.564
下値支持132.089

●豪ドル円
上値抵抗85.806
均衡84.621
下値支持83.281

11日寄り付きでSQ、10-13日はG7、そして来週にはFOMC、日銀金融政策決定会合、月末は6月決算の流れから、様子見気分が台頭していますね。
ドル円ではそうした膠着を破ろうとプログラミング売買を駆使したブレイク場面が散見されますが、経験則で手の内を知る投資家は釣られにくいでしょう。

さて、G7。
バイデン氏、菅氏にとって初めての会合となります。
大統領就任以来、バイデン氏の口からでるのは「我々は帰ってきた」。シンクタンクの戦略アイデアを政策に取り入れ、来年の中間選挙を勝たなければならない同氏。G7でイギリスとどうアライアンスするのか見ものです。
そのバイデン氏を「アメリカに危機をもたらす存在」と舌鋒鋭くやり玉に挙げているのはトランプ元大統領。メディアはひややかな報道に徹していますが、今も一定の支持を持ち、同氏を下院議長に押す声もあるだけに、侮れない存在です。

日本でも衆議院選後を見据えた安倍氏と二階氏の確執が報じられていますが、こうした二項対立で得をするのは中国です。二項対立は相手国を弱体化させるのにもってこいの戦法で戦わずして勝つ指南書「孫氏の兵法36計」の存在を考えればうなずけます。

習近平氏は来年の北京オリンピックを成功させて、偉大な指導者として永久任期を盤石にしたい。中国不在のG7でいったいどんなことが話されるのか、気にしていることでしょう。

任期が迫る菅総理を待ち受けるのはそんな中国へのこわもて作戦の飴と鞭かもしれません。かつてアベノミクスを支援し、バイデン政権の背後にもいると思われるアメリカのシンクタンクが描く「開かれたインド太平洋構想」。
その見返りが五輪開催になるかもしれません。

G7の内容によって今後の為替のフレームもボラテイリティも影響を受けると思われるのでここはその兆し待ちの小幅な短期トレードがいいかもしれません。

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】


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