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第914回 2021年7月15日 ~21日までの為替見通し

2021年07月15日

次の更新までの各通貨の予想レンジは以下の通りです。

●米ドル円
上値抵抗110.642
均衡110.034
下値支持109.191

●ユーロ円
上値抵抗130.537
均衡129.374
下値支持128.390

●豪ドル円
上値抵抗82.705
均衡81.153
下値支持80.808

半年に一度のパウエルFRB議長の下院金融サービス委員会での議会証言が終わり、イベント終了感があります。
証言内容は
・金融緩和策の継続
・インフレ率は高止まりが続くと予測はするが、雇用が回復するのはまだまだ先
・コロナまん延での景気悪化はワクチン接種で改善し、経済は数十年に一度の活性化
・テーパリングの議論を始めてもいい
およそそんな内容でした。

直前には米国債入札があり、強いドル、景気の良いアメリカ経済をにおわすキーパーソンの発言が相次ぎ、ドル高傾向。
議会証言では玉虫色ながら、金融緩和継続、つまりは金融緩和続行。

マーケットも金融政策とキーパーソンの発言の意味するところをある程度、割り切って聞いている印象です。

一連の流れから
111円台から109円台の往来が実現可能性の高いメインのレンジかと意識されます。

では、それ以上のレンジの実現はないのか?
相当、インパクトのある材料が出てくれば、レンジ・ブレイクはあると思います。

FRBの金融政策からは111円以上の材料は出にくい。
経済指標も上振れ、下押しともに大方の予想の範囲内とすると
予想外のドル高に使える手は金や原油価格の変動、あるいは軍事的にアメリカの強さを意識させられる場面が必要ということになります。

逆にドル安を実現させるにはユーロや日本の通貨が動くようなサプライズとなりますが、それが何かは今のところわかりません。

ヒントとしては17日にオンラインでバイデン氏が初参加となるAPECがあります。
本当の議題が何かは会合が終わった後にどんなことが起こるかで推測するほかありません。

事前のサキ報道官からの発言では「開かれたインド太平洋問題」が話し合われるようですが、この話し合いが生きてくる出来事がいつ、どのタイミングで起こるか、為替の変動をトレードチャンスにする投資家なら、注意深く見ておく必要がありますね。

その意味で、油断誘う東京五輪。
スポーツ選手にとっては磨いてきた技量が世界の選手と比較して、どれほどのものなのか相対化するチャンス。
トレーダーには油断を誘うイベントで仮にサプライズあったとして変動をトレードに生かすことができるかどうかのチャンスです。

コロナ感染者数の増減、五輪中の海外情勢、終了後の日本経済と政局。
炎上続きの自民党現内閣が秋の衆議院選挙でどうなるか。
五輪後を見据えながら、為替に響く出来事に注目したいですね。

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】


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