鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 113.80~114.80 |
ユーロ円 | 129.00~130.00 |
ユーロドル | 1.1270~1.1370 |
豪ドル円 | 82.20~83.20 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
先週の主要中銀の金融政策を通過し、市場の関心は新たな変異体であるオミクロン株の成り行きに移行している。デルタ株より感染力は強いものの、ワクチン効果を通して、重症化率が極端に低下しており、ウイルスとの共存体質が表面化しつつあり、来年度に向けて、市場は期待先行相場の様相を呈しており、米国株式市場ではNYダウが3日続伸、S&P500は最高値を更新するなど再び過剰流動性資金が株式市場に流入している。その中、米債券利回りはインフレ懸念を背景に再び上昇過程にあり、FRBによる来年度中の2~3回程度の利上げが既成事実化しており、ドル買い戻し志向は根強いものがある。ただ、市場では既に織り込んでおり、過度なドル高期待は自重局面に差し掛かっている。いずれにしても、米国主導の展開には変わりがないが、依然として、潜在的な中国やロシアの地政学的リスクがあり、年度末に向けては拙速的にポジションを取りづらい状況にあるだけに、引き続き直近のレンジ幅を重視し、じっくり待機策に努めることが得策であろう。
一方、ドル円はドル円114円台で底堅い展開であり、市場の関心は次なる節目ドル円115円台を意識しているが、同レベルでは実需売りと共に、達成感による戻り売りにも配慮しなければならず、また、日銀黒田総裁も過度な円安に警鐘を鳴らしており、同レベル前後が折り返し地点になる可能性が高い。引き続きレンジ幅ドル円113.80~114.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは、英欧圏ではオミクロン株の感染拡大により、再びロックダウンの傾向が強く、拙速的な上値トライには慎重になっている。ただ、米国でも感染拡大が続いており、相対的には相殺された格好でもみ合い相場が続いている。引き続き戻り売りが優勢になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1270~1.1370を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円113円台後半から押し目買いと共に、ドル円114円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.13割れから押し目買いと共に、1.13台後半からナンピン売りで対応することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円115円前後を視野に、114円台後半からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円114円割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、調整色を強めているが、現状では戻り売りを優先しユーロドル1.13台後半からナンピン売りと共に、ユ-ロドル1.13割れから押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円114円割れではロング、ドル円114円台後半ではショートをイメージし、ユーロ円は129円前後から押し目買いと共に、130円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは82円前後から押し目買いと共に、83円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 113.30 | 115.40 |
ユーロ円 | 128.50 | 130.55 |
ユーロドル | 1.1220 | 1.1430 |
豪ドル円 | 81.70 | 83.80 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆114.20(SL114.80買い) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆82.20(SL83.10買い) |
2021年12月収支経過(01~24日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥120,000 | |
ユーロ円 | +¥150,000 | |
ユーロドル | +¥161,500(+ドル1,250) | |
豪ドル円 | -¥75,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 114.70(SL115.20買い) |
ドル円買い | 50,000 | 113.80 |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.00(SL130.40買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 128.80(SL128.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1370(SL1.1420買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1270(SL1.1220売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 83.00(SL83.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 82.00 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 114.80(SL115.20買い) |
ドル円買い | 50,000 | 113.80 |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.00(SL130.40買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.00(SL128.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1370(SL1.1420買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1270(SL1.1220売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 83.10(SL83.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 82.20 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。