鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 135.50~137.00 |
ユーロ円 | 142.80~144.30 |
ユーロドル | 1.0450~1.0600 |
豪ドル円 | 94.00~95.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
休場明けの米国株式市場では3日ぶりに前日比641ドル高と反発する中、日米金利差拡大を背景にドル買い円売りが一層進行している。政府日銀としても、過度な円安に警戒感を強めてはいるが、金融緩和の持続性を強調している以上、円の自律反発は限定的になっている。そんな中、本日から参議院選挙の公示が始まる。穿った見方をすれば、参議院選挙を有利に進めるためには、拙速的な金融引き締め策による株価急落を避けたい意向もあるだろう。ただ米国に次いで欧州諸国でもインフレ抑制のために利上げに踏み切っており、政府日銀もジレンマ状態に置かれているといわざるを得ない。それ故に、今晩のパウエルFRB議長の議会証言が注目されるが、FOMCを終えた直後であるだけに、流石に大きなサプライズは期待薄であろう。それでも引き続きタカ派姿勢を促す可能性が高いだけに、ドルのもう一段の上昇を想定せざるを得ない。いずれにしても、インフレ懸念と金利動向が表裏一体になっている関係上、相対的にはリスク回避のドル買いに集約され易い相場環境にある。
一方、ドル円は24年ぶりの円安を更新、136円台を突破するなど、改めて、日米金利差拡大が意識されている。現時点ではFRBの利上げ志向が根付いており、一部では遅かれ早かれ140円台への可能性も意識されていることから、拙速的な下値トライには慎重にならざるを得ない。引き続きレンジ幅ドル円135.50~137.30円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはウクライナ情勢が重石となり、積極的に買い上がる雰囲気は見られていない。しかし1.05割れでは割安感の買い戻し、そして、ECBの利上げ観測も手伝って、拙速的な下値トライも慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0450~1.0600を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、135円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、137円前後からナンピン売りで対応することを勧める。一方、ユーロドルは1.04台半ば前後から押し目買いと共に、1.06前後からナンピン売りで対応することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円136円以上から随時実施しており、現状では137円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は135円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続きドル主導で戻り売りが優先されており、現状ではユーロドル1.04台半ば前後から押し目買いと共に、1.06前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円135円台半ば割れではロング、137円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は142円台半ば前後から押し目買いと共に、144円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は94円割れから押し目買いと共に、95円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 135.00 | 137.50 |
ユーロ円 | 142.20 | 144.70 |
ユーロドル | 1.0410 | 1.0640 |
豪ドル円 | 93.60 | 95.90 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
2022年6月収支経過(01~22日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥295,000 | -¥25,000 |
ユーロ円 | -¥340,000 | -¥35,000 |
ユーロドル | +¥63,900(+450) | |
豪ドル円 | +¥25,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り | 50,000 | ☆143.00(SL143.50買い) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ☆▼136.00(SL136.50買い)-¥25,000 |
ドル円買い | 50,000 | 134.50(SL133.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆143.70(SL144.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 142.50 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0600(SL1.0650買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0430(SL1.0380売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆95.00(SL95.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 93.50(93.00売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 137.00(SL137.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 135.50(SL135.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 144.50(SL145.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 143.00 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0600(SL1.0650買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0450(SL1.0400売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 95.50(SL96.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 94.20 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。