鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 128.00~129.50 |
ユーロ円 | 133.50~135.00 |
ユーロドル | 1.0370~1.0520 |
豪ドル円 | 87.50~89.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
東京株式市場はNYダウの下落を引き継ぐ格好で、日経平均株価は前日比464円安とあっさり2万6000円割れで引けている。先の米4月CPI発表を受けて、米国内でのインフレ懸念が払しょくされておらず、依然として、米金利先高観測を踏まえて、世界同時株安を連想する展開に陥っている。また、為替市場でも円高に振れていることもあり、輸出企業を中心に下げ幅を拡大していることも、株安気配を助長させている。時期尚早ではあるが、一部では潮目が変われば、年初来安値圏である2万5000円前後まで意識されると共に、円高・株安の展開も意識せざるを得ない。ただ、売られ過ぎていた印象が強い円相場なだけに、米金利先高観測が一巡すれば、調整的に円高局面を迎えても何ら不思議ではないだろう。当面、神経質な展開が予想されるだけに、引き続きレンジ幅を拡大し、じっくり待機策で対応することが賢明であろう。
一方、ドル円は米金利の優位性にもかかわらず、128円台半ば前後まで下値を模索しているが、米債券利回りの低下も限られている以上、過度な円高局面は描きづらい状況にある。とは言え、ストップロス先行の展開であり、もう一段の下落局面を想定せざるを得ない。引き続きレンジ幅ドル円128.00~129.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはユーロ円安も加わり、1.04台半ば割れまで急落しており、戻りの鈍い展開を強いられている。ドル円と同様にストップロス先行の展開は否めず、戻り売りが優先されている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0370~1.0520まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、128円前後から押し目買いと共に、129円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.04割れから押し目買いと共に、1.05台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円129円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は、129円前後から押し目買いを実施しており、現状では128円付近の買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、買い材料が皆無に等しく、引き続き戻り売りを優先している。現状ではユーロドル1.04割れを視野に、同レベル前後から押し目買いと共に、1.05台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている。
●クロス円は、ドル円128円前後ではロング、129円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は133円台半ば前後から押し目買いと共に、135円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は87円台半ば前後から押し目買いと共に、89円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 127.50 | 130.00 |
ユーロ円 | 133.30 | 135.80 |
ユーロドル | 1.0310 | 1.0580 |
豪ドル円 | 87.00 | 89.80 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.0470(SL1.0380売り) |
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
豪ドル円ショート | 50,000 | ★▼91.00(SL91.50買い)-¥25,000 |
2022年5月収支経過(02~12日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥50,000 | +¥10,000 |
ユーロ円 | -¥5,000 | -¥35,000 |
ユーロドル | +¥47,000(+ドル350) | |
豪ドル円 | -¥20,000 | +¥5,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円買い | 50,000 | ★129.80(SL129.30売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | ★91.00(SL91.50買い) |
前日の売買 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ★△130.50(129.80)ロングカバー)+¥35,000 |
ユーロ円買い | 50,000 | ★▼136.50(SL136.30売り)-¥10,000 |
豪ドル円売り | 50,000 | ★91.50(SL92.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ★△90.40(91.50ショートカバー)+¥55,000 |
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 130.30(SL130.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | ☆▼129.00(SL128.50売り)-¥25,000 |
ユーロ円売り | 50,000 | 137.00(SL137.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆▼135.50(SL135.00売り)-¥25,000 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0600(SL1.0650買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆1.0470(SL1.0420売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 90.30(SL90.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆▼89.00(SL88.50売り)-¥25,000 |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 129.50(SL130.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 128.00(SL127.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 135.30(SL135.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 133.80(SL133.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0520 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0370(SL1.0310売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 89.30(SL89.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 87.50(SL87.00売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。