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為替モーニング東京市場2021年12月1日

2021年12月01日
(コラム執筆時間:09時02分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円112.80~114.00
ユーロ円127.80~129.00
ユーロドル1.1280~1.1400
豪ドル円80.00~81.20
相場状況の振り返りと今後の展開予想

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長はインフレについて、一過性という表現をやめる時がきたとインフレ警戒姿勢を一段と強めている。ただ、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」が新たなリスクになるとの考えを示している。FRBは2022年半ばの資産購入プログラム完了を想定しているが、一部では12月半ばの次回定例会合でテーパリングの加速を決定する可能性も指摘されている。ただ、米コンファレンスボードが発表した11月の米消費者信頼感指数は109.5と9月ぶりの低水準になるなど、楽観視するほどの外部環境とは言えず、米国株式市場では米金利先高観測が嫌気され、NYダウは前日比652ドル安と大幅下落、そして、原油価格や金価格も急反落するなど、好悪材料が相混じる中、市場全般がポジションの手仕舞いが急がれている。相対的にはストップロス先行型のマーケットと化しており、引き続き相場が大きく動意づいてからのナンピン売買に特化することが得策であろう。

一方、ドル円はオミクロン株やパウエル議長発言で波乱含みの展開が予想されるが、米債券利回りの低下を背景に、拙速的な上値トライには慎重にならざるを得ない。ただ、いずれも憶測の域であり、過剰反応することなく、レンジ幅をドル円112.80~114.00円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。

他方、ユーロドルは米経済指標の冴えない結果が支援材料になり、底堅い展開ではあるが、ユーロ独自の買い材料はなく、引き続き戻り売りが優勢になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1280~1.1400を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円113円割れから押し目買いと共に、ドル円114円前後を視野に、ドル円113円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは、1.13割れから押し目買いと共に、1.14前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円114円前後を中心に、同レベル前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円113円割れから押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、戻り売りを優先しているが。現状では昨日と同様に、ユーロドル1.13割れから押し目買いと共に、1.14前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円112円台半ば前後ではロング、ドル円113円台後半ではショートをイメージし、ユーロ円は127円台後半から押し目買いと共に、129円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは80円前後から押し目買いと共に、81円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円112.15114.30
ユーロ円127.25129.40
ユーロドル1.12301.1450
豪ドル円79.5081.70

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
ユーロ円ロング50,000☆128.00(SP127.80売り)
前日のSP実行ポジション(SL&TP)
ユーロ円ロング50,000★△127.70(SP128.00売り)+¥15,000
2021年12月収支結果 マイナス-¥202,800
通貨プラスマイナス前日比
ドル円-¥75,000-¥20,000
ユーロ円-¥55,000+¥15,000
ユーロドル-¥12,800(-ドル100)+$350
豪ドル円-¥60,000-¥25,000
前日の売買 東京市場
ドル円買い50,000★▼113.20(SL112.80売り)-¥20,000
ユーロ円買い50,000☆128.00(SL127.50売り)
ユーロドル売り50,000☆1.1350(SL1.1400買い)
豪ドル円買い50,000☆▼80.80(SL80.30売り)-¥25,000
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り50,000113.70(SL114.10買い)
ドル円買い50,000112.30(SL111.80売り)
ユーロ円売り50,000128.80
ユーロ円買い50,000127.50(SL127.00売り)
ユーロドル売り50,0001.1410(SL1.1450買い)
ユーロドル買い50,000☆△1.1280(1.1350ショートカバー)+$350
豪ドル円売り50,00081.00(SL81.50買い)
豪ドル円買い50,00079.80(SL79.30売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000113.80(SL114.20買い)
ドル円買い50,000112.70(SL112.20売り)
ユーロ円売り50,000128.70
ユーロ円買い50,000127.80(SL127.30売り)
ユーロドル売り50,0001.1380(SL1.1430買い)
ユーロドル買い50,0001.1280(SL1.1230売り)
豪ドル円売り50,00081.20(SL81.70買い)
豪ドル円買い50,00080.00(SL79.50売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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