鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 112.80~114.00 |
ユーロ円 | 127.80~129.00 |
ユーロドル | 1.1280~1.1400 |
豪ドル円 | 80.00~81.20 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長はインフレについて、一過性という表現をやめる時がきたとインフレ警戒姿勢を一段と強めている。ただ、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」が新たなリスクになるとの考えを示している。FRBは2022年半ばの資産購入プログラム完了を想定しているが、一部では12月半ばの次回定例会合でテーパリングの加速を決定する可能性も指摘されている。ただ、米コンファレンスボードが発表した11月の米消費者信頼感指数は109.5と9月ぶりの低水準になるなど、楽観視するほどの外部環境とは言えず、米国株式市場では米金利先高観測が嫌気され、NYダウは前日比652ドル安と大幅下落、そして、原油価格や金価格も急反落するなど、好悪材料が相混じる中、市場全般がポジションの手仕舞いが急がれている。相対的にはストップロス先行型のマーケットと化しており、引き続き相場が大きく動意づいてからのナンピン売買に特化することが得策であろう。
一方、ドル円はオミクロン株やパウエル議長発言で波乱含みの展開が予想されるが、米債券利回りの低下を背景に、拙速的な上値トライには慎重にならざるを得ない。ただ、いずれも憶測の域であり、過剰反応することなく、レンジ幅をドル円112.80~114.00円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。
他方、ユーロドルは米経済指標の冴えない結果が支援材料になり、底堅い展開ではあるが、ユーロ独自の買い材料はなく、引き続き戻り売りが優勢になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1280~1.1400を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円113円割れから押し目買いと共に、ドル円114円前後を視野に、ドル円113円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは、1.13割れから押し目買いと共に、1.14前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円114円前後を中心に、同レベル前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円113円割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、戻り売りを優先しているが。現状では昨日と同様に、ユーロドル1.13割れから押し目買いと共に、1.14前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円112円台半ば前後ではロング、ドル円113円台後半ではショートをイメージし、ユーロ円は127円台後半から押し目買いと共に、129円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは80円前後から押し目買いと共に、81円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 112.15 | 114.30 |
ユーロ円 | 127.25 | 129.40 |
ユーロドル | 1.1230 | 1.1450 |
豪ドル円 | 79.50 | 81.70 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ユーロ円ロング | 50,000 | ☆128.00(SP127.80売り) |
前日のSP実行ポジション(SL&TP)
ユーロ円ロング | 50,000 | ★△127.70(SP128.00売り)+¥15,000 |
2021年12月収支結果 マイナス-¥202,800
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥75,000 | -¥20,000 |
ユーロ円 | -¥55,000 | +¥15,000 |
ユーロドル | -¥12,800(-ドル100) | +$350 |
豪ドル円 | -¥60,000 | -¥25,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円買い | 50,000 | ★▼113.20(SL112.80売り)-¥20,000 |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆128.00(SL127.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | ☆1.1350(SL1.1400買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆▼80.80(SL80.30売り)-¥25,000 |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 113.70(SL114.10買い) |
ドル円買い | 50,000 | 112.30(SL111.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 128.80 |
ユーロ円買い | 50,000 | 127.50(SL127.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1410(SL1.1450買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆△1.1280(1.1350ショートカバー)+$350 |
豪ドル円売り | 50,000 | 81.00(SL81.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 79.80(SL79.30売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 113.80(SL114.20買い) |
ドル円買い | 50,000 | 112.70(SL112.20売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 128.70 |
ユーロ円買い | 50,000 | 127.80(SL127.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1380(SL1.1430買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1280(SL1.1230売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 81.20(SL81.70買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 80.00(SL79.50売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。