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為替モーニング東京市場2021年5月10日

2021年05月10日

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円108.30~109.30
ユーロ円131.50~132.50
ユーロドル1.2100~1.2200
豪ドル円84.70~85.70
相場状況の振り返りと今後の展開予想

先週末に米労働省が発表した4月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比26万6千人増と、市場予想の97万8千人増を大幅に下回る冴えない状況となり、相対的にドルロングの手仕舞いが加速しつつある。ただ、シカゴIM通貨先物でも円ショート高止まりと共に、ユーロロングとポンドロングが警戒レベルまで積み上がっており、過度なクロス円高期待は自重局面にあると同時に、ドルの売られ過ぎが顕著になっている。その中、雇用統計の悪化を踏まえて、早期のテーパリング観測は後退しているが、FRBとしては金利正常化に向けての方針に変更はなく、米債券利回りの更なる低下は考えにくく、中期的にはドルの買い戻しに重点を置いた方がリスクの軽減に繋がるであろう。

一方、ドル円は再び米債券利回りの低下が嫌気される中、ドル円109円割れになるなど戻りの鈍さに繋がっているが、米金利の優位性は損なわれておらず、拙速的な下値トライには慎重にならざるを得ない。引き続きレンジ幅ドル円108.30~109.30円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。

他方、ユーロドルはドル売りに助長され底堅い展開を見せているが、既にIMM通貨先物市場でもユーロロングが警戒レベルまで積み上がっており、高値掴みには要注意に域にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.2100~1.2200を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円108円台前半から押し目買いを勧めると共に、109円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.21前後から押し目買いと共に、1.22前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は売り急ぎことなく、ドル円109円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円109円割れから随時実施しており、現状では108円前後を中心に、108円台前半から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、ストップロスを巻き込み底堅い展開と判断しているが、現状ではユーロドル1.21前後から押し目買いと共に、1.22前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円108円台前半ではロング、109円台半ば前後ではショートをイージし、ユーロ円は131円台半ば前後から押し目買いと共に、132円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは84円台半ば前後から押し目買いと共に、85円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円107.70109.75
ユーロ円131.00133.15
ユーロドル1.20551.2270
豪ドル円84.1086.25

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
ドル円ロング50,000☆108.70(SL108.30売り)
ユーロ円ショート50,000☆131.80(SL132.50買い)
ユーロドルショート50,000☆1.2120(SL1.2200買い)
豪ドル円ショート50,000☆85.30(SL85.70買い)
SL実行ポジション(SL&TP)
豪ドル円ショート50,000☆▼84.50(SL85.30買い)-\40,000
2021年5月収支経過 (06~10日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円
ユーロ円
ユーロドル
豪ドル円-\40,000-\40,000
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り50,000109.70(SL110.10買い)
ドル円買い50,000☆108.70(SL108.30売り)
ユーロ円売り50,000132.30(SL132.50買い)
ユーロ円買い50,000131.30
ユーロドル売り50,000☆1.2120(SL1.2170買い)
ユーロドル買い50,0001.2030(SL1.1980売り)
豪ドル円売り50,000☆85.30(SL85.80買い)
豪ドル円買い50,00084.30
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000109.20
ドル円買い50,000108.30(SL107.90売り)
ユーロ円売り50,000132.50(SL133.00買い)
ユーロ円買い50,000131.60
ユーロドル売り50,0001.2200(SL1.2250買い)
ユーロドル買い50,0001.2100
豪ドル円売り50,00085.70(SL86.20買い)
豪ドル円買い50,00084.70
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

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